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マイケル・サンデル正義論

2010.06.21 Monday
0
    評価:
    マイケル・サンデル,Michael J. Sandel
    早川書房
    ¥ 2,415
    (2010-05-22)
    コメント:金持ちが生き延びるための哲学。所得再分配からの正義論。絶対的貧困をどうなくすのかわからない哲学なんて!!役立たず。
    Amazonランキング: 11位
    Amazonおすすめ度:
    図書館で借りるんじゃなく、買って読んだ方がいいぞ。何回も読むために。
    ちょっと待て
    a foreigner reader living in Japan

    JUGEMテーマ:学問・学校
    安部、福田、麻生、鳩山。孫、子、孫、孫!元総理と総理の関係です。
    自民、自民、自民、自民!彼らの政治の本籍です。
    これは何が正義か?を考えるうえで重要な色分けです。それは彼らの政治哲学が同じだからです。
    それを完全否定はしないとしても言わばユークリッド平面を泳ぐ政治の域を出ず、現実社会を反映するリーマン宇宙には飛び出せない。
     今回のテーマであるサンデルの講義は、ハーバード大学でもっとも履修者数が多いと鳴り物入りで宣伝されています!これも、「多い」とか「好評」とか「ベストセラー」とかの「数」のユークリッド平面にいるような気がします。
     いつも「多い」ことが「正しい」ように喧伝されることにモドカシさを覚えます。何故って、過去の教訓から「正しい」ことは必ずしも「数」と比例せず、むしろ反対になっていたからです。
     だからサンデル正義論も最初から、気を付けて読まねばなりません。
     幸福、自由、美徳の分配に正義へのアプローチがある! 分配論からの幸福論ですね、この哲学は。結論から言うと、分配の前に生産があることを忘れています。
     ただし、サンデルは哲学者ノージックの言葉を引用しつつ、再分配の“愚かしさ”を説いてもいます。 慈善寄付の強制は自由に反するという考えからです。そして、たとえば、NBAの高額所得者、マイケル・ジョーダンに課税を強化して分配すれば、彼の自由権を奪うと言います。
     そんな考えをもとに、カント、ロールズ、アリストテレスなどの正義論を検討して、不公平を生む源泉となった「先祖の罪を償うべきか」と問います。
     ここには、安部元首相の慰安婦に対する日本軍無責任論を一面擁護する論調が含まれていてかなり不安になってきます。
     奴隷貿易の謝罪を求められても、たしかに困ります。いつから、補償しなくてはならないのか。
     人類は階級闘争の歴史であると認めれば、富の偏在と差別と搾取は同時に存在し互いに存在理由になっているのです。だから、補償!という分配論で歴史を語ると、堂々巡り、螺旋的な原因追及論に陥ってしまいます。
     まずは、今の絶対的貧困を無くすこと。この議論がなされていないところに、サンデル講義の最大の欠陥があります。政治的道義的謝罪は別であるという認識がないのはいかんともし難い。 アメリカは世界最大の不平等国なのに、恵まれない人への慈善に留まっていることを、どう哲学として考えるかに答えていないのです。
     貧困ではあってもある程度の再分配があれば善良な生活だと理論付けているような雲にまく議論ではないでしょうか。 オバマ大統領を「富の拡散をもくろむ社会主義者」と呼んだ人たちにどう説明するのでしょうか。
     彼は、貧富の差があまりにも大きくなると、アメリカの連帯感が損なわれると言います!富裕層は公共サービスを利用しなくなり、税金で支える気が無くなるからだというのが理由です。
     だから「共通善」が必要と説きます。金持ちと貧乏の間の“共通善”を!
     この無理難題な考えを実現するのがある種の道徳であり、そんな政治が必要だ!って言うのが、ハーバードで人気が高い講義なのです。貧乏プラス大金持ち÷2??
    どうなっているのでしょうか?分配の前の生産について語ってほしいです。
    インテリゲンチャン、しっかりしてくれ。
    ( ̄□ ̄;)!!
    日本ではそんな議論さえもありませんが。(T_T)/~


    追伸  
     その後、来日して東大で講義。NHKのインタビューにも答えていますが、原爆投下問題では聞いてられないくらいの答えでした!!!
     アメリカに対してしたことに謝罪し、原爆投下がなければもっと両国の人間が死んでいた!!という従来の論を展開し始めたのです。
     一般的に人を殺害する戦争については人道として否定すべきですが、真珠湾奇襲については軍事施設への爆撃だったはず。宣戦布告の遅れについてはあれども、不戦条約が存在するなかでは、その効果についても薄いはずなのです。
     国際問題の解決に武力をもってする世界にあっては軍事施設への攻撃はやむを得ないのです。
     しかし、広島・長崎への原爆、東京大空襲を始めとした全国への空襲、沖縄上陸などは当時の戦争法でも禁止された「無差別攻撃」だったのです。
     “世紀の哲学者”が、このような認識なのは嘆かわしいと思いました。また、そのような認識から繰り広げる「正義論」がいかに虚しいか、気付かないのもフシギな状況です。
     
     
    哲学のラ・フォンテーヌ|-|-|-|-|by ネコスキイ

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