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NHK「資本論」連続講座その3

2010.09.30 Thursday
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    JUGEMテーマ:学問・学校
    「その3」となっているのは、その二回目をみそびれたからです。
    話の端々から前回は「剰余価値」の搾取で資本家は利潤を得ていることを解明したようですね。
    今回は恐慌。
    これが経済学でももっとも難しい分野でもあります。
    「資本論」第一巻の目次のどこにも書いてない!ではないか!ということは重視していないのではないかと言う堀尾アナウンサーの疑問符も納得できます。
    的場教授は、この疑問にたいして、資本論のあらゆるところに恐慌の本質となる文言がちりばめてあります、と答えています。
    そして、利潤率の低下が恐慌の原因と認識している資本論の一節を読み上げます。
    さらに、資本家の理想的な経済サイクルである「金ー商品ー金(+α)」から飛躍して、「金ー金(+α)」という“呪術的”サイクルを生み出します。
    これが株売買と言う現在普通の経済活動になっているのです。
    ここで、今をときめく浜矩子同志社大学大学院教授が登場します。
    資本論は英語で読んだ方が分かりやすいと豪語して、少しカチンときますが、労働者ではなく「市民」が搾取され、リーマンショックでマルクスが生きていたら「それ見ろ」って言うでしょうって、小憎らしいことも言います。
    ケインズが国家の助けで景気を操つれると考えていたのに、今、経済のレスキュー隊長である国家がレスキューされる事態になっていると彼女は説きます。
    その手助けが「資本論」の中にはある!とも答えています。
    マルクスの墓磨き学者よりはいい解答でした。
    ただ、「資本論」だけに留まらないさらに発展した考えを持っていたことが、不破哲三氏「マルクスは生きている」(平凡新書)で簡単に述べられています。
    「資本論」を書く前の草稿を調べて再構成すると、恐慌について新しい理論が産まれるというのです。
    市井の(とは言っても日本共産党の元トップ)人間が、これを発見するのは、アインシュタインがアカデミーを席巻したような事件です。
    しかし、ほとんどの人は見向きもしませんね(T_T)/~。難しいからですが、やがては日の目を見るに違いない仮説です。
    マルクスは剰余価値の発見ではダーウィンと同じ役割を果たしてと思いますが、恐慌論ではまだ成熟した仮説を展開できなかったのです。
    「平均利潤率の傾向的低下」!という章が資本論第三巻にあります。
    ぶっちゃけていうと、最高の技術と資本を投入すればするほど資本全体から見ると利潤率が低下するという傾向があるのです。
    なんだ、もうからないならやめたら!って言いたくなりますが、資本家どうし部門、業種どうしの競争の強制力が作用してやめられないのですね。
    ただ、ここで注意するのは率は減っても、利潤量が増えることにもなると意味について詳しく検討されてないことです。
    利潤=剰余価値が絶対的に増えることは、俗に言うなら有り余る生活が社会全体として堪能できることですから、搾取制度がなければますます富むことになり、需要と供給のアンバランスで産まれる恐慌とは別の世界の話になりますね。
    そこで、不破氏が解明したマルクスの草稿理論が生きてきます。
    それは、私のブログのカテゴリー「マイ・ディア・マルクス」に説明しています。
    マイ・ディア・マルクス|-|-|-|-|by ネコスキイ

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