<< 政治経済学再入門 45 利潤と利潤率 | main | 政治経済学再入門 47 サブ・プライムローン >>

政治経済学再入門 46 平均利潤と生産価格

2010.12.06 Monday
0
     

    2 平均利潤と生産価格

     

     資本主義社会にはさまざまな生産部門があり、それらのちがった部門では、技術の水準の違いに応じて資本の有機的構成が違います。たとえば、製鉄部門では、c : v =80 : 20、製糸部門では、c : v =60 :40 というように違います。それゆえ、いま剰余価値率を社会的に一定の大きさとすると、資本有機的構成の低い部門ほど大きな剰余価値が生産され、したがって、(これまでのように商品がその価値どおりに売られることを前提とするかぎり)、その利潤と利潤率は大きいことになります。

     (すでに見たように、労働日の長さと賃金の水準とは、一定の国の一定の時代にはある標準的にきまった大きさをもっているので、剰余価値率をおなじ大きさとすることは、現実にも根拠のあることなのです。なお、ここでは、問題を簡単化してあつかうために、表 の注の(ニ)にしめしたように、資本の回転期間の違いは度外視します。)

     

    しかし、実際には、さまざまな生産部門の資本どうしの競争をとおしての生産部門の利潤率は平均化され、同じ大きさの資本は等しい利潤をうけとるのです。表 と図 によって、そうなる事情を説明しましょう。

     社会は資本の有機的構成が違う5つの生産部門(ABCDE)から成り立っており、それぞれの部門に同じ大きさの100億円の資本が支出され、剰余価値率は100%とします。そうすれば、表 のように、それぞれの部門では違った大きさの剰余価値が生産され、それに応じて違った利潤率(=特殊的利潤率)が成り立ちます。

     特殊的利潤率とは、ある生産部門の内部の多くの個別的資本の個別的利潤率の平均、またはその部門の標準的な資本の利潤率のことです。この特殊的利潤率は、実は、すでに特別剰余価値の生産のところで説明したように、おなじ生産部門の内部における資本どうしの競争をとおして形成されるのです。

     



     

    政治経済学再入門|-|-|-|-|by ネコスキイ

    スポンサーサイト

    2019.11.14 Thursday
    0
      |-|-|-|-|-|by スポンサードリンク
       
      Others
      プロフィール サイト内検索
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>
      新しい記事 アーカイブ
      カテゴリ
      リンク モバイル
      qrcode
      オススメ
      人権宣言集 (岩波文庫 白 1-1)
      人権宣言集 (岩波文庫 白 1-1) (JUGEMレビュー »)

      何事も原典にあたること。マグナ・カルタから始まります。ヴァージニア憲法には、常備軍の危険性を主張しています!!
      オススメ
      ジュエルズ(スペシャル・エディション)
      ジュエルズ(スペシャル・エディション) (JUGEMレビュー »)
      クイーン
      宇宙戦艦ヤマトを描いた松本零士氏絶賛の「ボヘミアン・ラプソディ」は、今も力をもつ。
      オススメ Others ムームードメイン
          

      ページの先頭へ