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「哲学の歴史 10 」を読む! その1

2011.01.29 Saturday
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    評価:
    ---
    中央公論新社
    ¥ 3,675
    (2008-03)
    コメント:縁遠い哲学者が人の子として見えます。

    JUGEMテーマ:学問・学校


      どこから始めてもよいのですが、中央公論社のシリーズ『哲学の歴史』を中心に西洋哲学についても勉強しようかと思います。
     中国哲学については、少し触れましたので、学習と振り返りを含めて、多面的に考えて行こうかと考えます。なにしろ「愛」という能動性が哲学だからです。
     「砕け散ったロゴス」の再建に向かうというのが、この配本のテーマです。
     ニーチェからハーバーマスの20世紀が今回の歴史期間です。
     まあ、それまでのデカルトからヘーゲルまでは「理性の時代」だったのですが、理性=神または絶対者というよりどころを失ってしまったのが、19世紀末でした。
     それは、「理性の危機」とも呼ばれ、後にヴァレリーが「精神の危機」、フッサールが「ヨーロッパ諸学の危機」と言ってその危機に立ち向かうようになります。
     19世紀末は「物理学の危機」「数学の危機」とも言われた時代です。
     理性があっても、戦争と飢餓や差別・抑圧があって解決できないではないか。おまけに、デカダンではないか。これに対抗できる精神がないのか、という模索の時代でした。
     「物理学の危機」はアインシュタインやレーニンが解決し、ボーア、ハイゼンベルク、シュレーディンガーへ発展しました。
     「数学の危機」は、ヒルベルトやゲーデル、リーマンなどに発展しました。
     つねに、発展して矛盾を解決するにあたって「現実」を前提に法則を作り直し、それまでの「法則」を包含してきました。それを「否定の否定」とも言います。
     「理性の危機」はどうやって克服してきたのか?実はまだ、解決していない問題だと考えます。
     戦争や飢餓は、実は「理性」が問題なのではなく、「政治の危機」だったのです。
     本当は胃がんなのに精神に異常をきたしていると判断するようなものです(痛すぎて精神異常をきたしたように見える場合もありますから)。
     「理性の危機」ではなく、そう考えるところに実は「危機」があったのです。
     この本では20世紀を「戦争と革命の世紀」「科学技術の世紀」と認識することを肯定しているようですが、いやいやそうではなく巨大な民主主義の前進の世紀との認識にたつと違う哲学も見えてきます。
     したがって、哲学の在り方も「胃がん」を直す方法を模索すべきでした。
     ところが、「胃がん」の進行は放置して、「精神の異常」を治すべく努力したのが、20世紀の“主流”哲学なのでしょう。
     終末治療のモルヒネがある程度肯定されるように、これらの“主流”なる哲学もある程度必要であったことと思います。しかし、「胃がん」とわかったら早期治療、患部切除、放射線治療、薬物療法という具体的療治をするのが普通です。そのこと抜きに議論してきたように少なくとも私には見えます。
     「このうえなく完璧な無限定性」からの出発が、フッサールのめざす哲学でした。それまで「理性が獲得してきた認識の成果をいったんリセットし、それをゼロ地点にもどして純化することにより理性の本来的な権能、すなわち世界を構成する超越論的機能を自己吟味する」のです。
     これは私には、せっかく人類が進歩して下着をつけるようになったのに、いきなりイチジクの葉で陰部を隠して「これが人間だ!」とテレビで言うようなものに映ります。間違いなく人間なのですが、お笑いと同じです。笑いに治癒力があるとしても、胃がん克服とは筋違いです。NHKの「龍馬伝」に出てきた吉田松陰のような天才バカボン性を感じます。
     フッサール自身は次男を第一次世界戦争でなくします。ドイツのフライブルク大学の正教授として迎えられ、その助手の一人はハイディガーです。ハイディガーはのちにナチスに入党します。

    つづく。

    哲学のラ・フォンテーヌ|-|-|-|-|by ネコスキイ

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