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現在に生きる「パンセ」

2012.06.16 Saturday
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    JUGEMテーマ:モブログ

    消費税、大飯原発、さしこ・・・
    色々と考えさせられる今日この頃ですが、
    このご時世にパスカルの『パンセ』で有名な「人間は考える葦である」ということをどうとらえるか、という質問がきましたので、そのやりとりを紹介します。


    A  あのね、パスカルについて どうなの?パスカル「人間は考える葦である」=パンセ  あなたはどう評価しますか?
    B  パスカルは数学や物理にも貢献した異端派のキリスト教者ですから、頭は唯物論で足は観念論ということです。その立場から言うと、「考える葦」とは、人間みずからの弱さを自覚しつつ真理を求めるという点では唯物論的です。
    一方で、権力に従属してそれから脱しえない小さな存在だと確信してしまい、この矛盾を解決するためにはキリストに救いを求めるというところが観念論です。つまり、「考える」=唯物論、「葦」=観念論という立場を見事に表した点で偉大さがあるのです。

    A  根は観念論者ということ?
    B  根は科学で解決できないと切り離して考えるところが、観念論なのです。
    A  ふーむ。パンセを読もうかな、と思っててね。どういう見方で読むのが一番いいかなって。
    B  それより、ヘーゲルを読んだら?
    A   ○| ̄|_ =3  プッーげる
    B  下品なことはやめなさい。
    A  はーい。だって、ヘーゲル、ハードル高いんだもん。
    B  パンセもそうだよ。
    A なんか簡単に読めるヘーゲル入門とかないの?
    B  鰺坂さんの「ヘーゲル論理学入門」
    A  鯵坂さんかー さがします!
    B 彼はその分野の大家です。「たいか」です、「おおや」じゃないよ。有斐閣新書でかつて出ていた。
    A いま、アマゾンでみた。中古品が、すっごく高い!orz。ところで、ここに出ている見田石介って?
    B 中古はプレミアがつくほど競争率が高いということで人気なのです。私は1000円で手に入れました。新潮文庫の「パンセ」が手元にありますが、これが読みやすいのは箇条書きになって日記的だからです。見田氏の全集はほとんど手元にあります。「資本論」の論理学を日本で初めて分析した大学教授。もちろんヘーゲルの研究者です。見田石介氏は鰺坂さんの先生でもあります。
    A うん。一番安いので中古で4000円でした。
    B その人の講義録「ヘーゲル大論理学研究」4巻はヘーゲルの悪いところを捨て現在に活かそうというところから書かれています。一度は読みましたが、なかなか難解です。
    A ふむーん。やっぱ鯵坂さんか。
    B アマゾンで中古で原価よりも高くなっているのはあまり見かけないでしょ。
    A うん。
    B 悩ましい。
    A 買えないからね、なかなか。
    B そうだね。
    A ほんと、こまるー。学びたいことが学べないってのがね。。。
    B パンセはあまりまじめに読んだことないけど、今パラパラめくると、「私はデカルトをゆるすことができない」と書いてあり、・・・・
    A  ふむふむφ(゚Д゚ )フムフム…
    B なぜなら、彼にとって最初の一撃以外、神は必要としていないからだという意味のことを言っています。「デカルト、無用にして不確実」とも言っています。
    A ほほうε-(´∀`*)ホッ
    B 「無神論は精神の力を示している、がある程度までのことにすぎない」と
    A うん??? ある程度まで、て? (´ε`;)ウーン…
    B 「モンテーニュは間違っている」、「王の権力はその根底を民衆の理性と愚昧とのうえにもっている」
    A あー難解゚(゚´Д`゚)゚ちんぷんかんぷん。
    B 「王の権力・・」というは当時としては正しいかなと思いますが、政治経済的な背景について分析されていないところが、当時の哲学者の最大の弱点なのです。
    A ああ、そうか!
    B 世界史をちっよっと学べば大丈夫。新潮文庫の2巻目は宗教につして書いてあって、キリスト教についてある程度知識がないと分かりにくいかな。
    その点、一つの事実でも総合的に捉える視点を与えてくれたのはヘーゲルです。 ですが、客観的観念論という、神ではないが絶対者の自己展開が世界になっているという点で中世からは完全に隔絶した哲学でした。パンセはいい感じですがヤッパリ神がすべてを動かしていると考えたのです。
    その神の法則が物理や数学だったのです。
    ヘーゲルは絶対者が動かしているその法則が物理や数学だけでなく美学や法学、哲学、歴史にまで及ばせたのです。一つだけ苦手だったのが経済学分野だったのです。
    ところが、現在では神がいなくても、(分)科学が発展し、その行動基準である法則や哲学が発展している。また逆に、哲学の発展が科学を動かしているという関係になっています。
    ヘーゲルが苦手だった経済学に総合的メスを入れたのがマルクスだったというわけ。
    A ヘーゲル入門!
    ていうか、鰺坂さんのヘーゲル入門の再販を求めてる人、多いと思うよ
    B ただ、パンセはキリスト教的弁証法とも呼ばれています。それは異端派だったからだね。
    A なるほど
    B キリスト教を中心に置いたパスカルと絶対者を中心に置いたヘーゲルは弁証法ではつながっています。
    A なるほど!膝を叩きます。
    B そしてそれが科学的精神として現在に大きくうけがれているのですね。
    A うんうん
    B 「葦」のように人間は弱い存在だけれども、その存在理由について問えなかった理由があります。
    A  それはなぜ?
    B 「弱い」「存在」と言った場合、「弱い」形容詞と「存在」名詞に分割できます。その「弱い」にしか焦点を当てていず、その克服をキリストに求めているだけなのです。
    A ああ、そうか
    B 「存在」に光が当てられなかったのは、歴史的限界があると見ています。「生存権」という思想がなかったということもあります。あたりまえだということを前提にしていたからです。それは、パスカルの身分がそうさせていたのでしょう。
    B 時代の限界があるんだね。
    A うんうん、わかる。
    B もし、生存を問題にするなら、生殖などキリスト教に抵触する問題になったのですよもきっと。
    A こうやって会話していると、いろんなものが深まります。
    B それが弁証法、ディアレクティクです。当時の貧しい人々ことを「考える葦」だとは思っていないと思います。身分のあるものについてだけ評価した言葉だということを忘れて語れないはずです。
    A そうね。階級の限界があるね。
    B アテネの「市民」は奴隷ぬきの上流階級のことでしたね。それと同じ、ちょっと範囲が広くなっただけです。そういう意味でパスカルの「葦」は我々とは違うのです。現代人は自分のことのように惹きつけて考えがちですが、フランス人口の10万分の1の上流階級、セレブのことと考えれば、われわれにはあまり意味のない格言なのです。
    A  なるほど。理解がふかいね。
    B そうでもないよ、簡単。セレブの切るドレスと我々が着るドレスは同じはずない。だいたいドレスと言えるようなものはもってないだろ。
    A うんうん。
    B ましてや、生活保護とか、「苦役列車」の人とも関係ない。
    A ところで、その「苦役列車」、読んだ?芥川賞の。
    B つまり、「葦」の土壌があるだけましだ!!それが今崩れているのに、何考えているか??という反面教師的格言ととらえればいいのです。
    A そうかー
    B むしろ、その映画を見て、9月の卒業後の前田敦子(映画に出演した)を見たいです。
    A (メ・ん・)?
    B ついでに言うと、「さしこ」は左遷されられました。
    A え?さしこどうしたの?
    B 芸能通のくせにぃ。
    A ((;゚Д゚)オレ、シラナイ
    B さしこは、数年前禁止されているのに男と付き合っていたたことが週刊誌に暴露されたため、オールナイトニッポンの生番組中に秋元がHKTにイケと言われれ涙ながらに 承諾したのです。
    A へえ
    B 4位から一転HKTです。博多に住むのですって。
    A (´・ω・)カワイソス いつ?
    B 芸能ニュースはこればかり。昨日かな。消費税で民主・自民・公明の合意を隠すためでもある。
    A ほんとにあれだね、人間的な扱いをされていないね。消費税にしても大飯原発にしても!AKBにしてもヽ(`Д´)ノ
    B そうです。だから、こういうときに、「人間は考える葦」であると言ったら、権力に負ける存在なんだなぁ、そういう事態になっても仕方ないなぁ、というようなものなのです。橋下市長のように反原発といいながら途中で折れてしまうことを肯定する哲学になります。人間てよわよわしいものなんだなゃ、とかね。
    A そうだね。行動できるのが人間だものね。長い目で見たら権力を克服して歴史が続いているものね。
    B そういうふうに、パンセは使うのですよ、わかったかな。反原発や消費税増税反対で一時的に折れても必ずや巻き返せるし、むしろそういう人の方が多いという事実を見ないと、くよくよしてしまいますよ。
    A わかりました。ありがとう〜。

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