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ドラマ『朱蒙(チュモン)』の脅威 1

2012.12.03 Monday
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     『朱蒙』は韓国時代劇の怪獣です。
     最高視聴率50%を超えたといいますから、どんなもんかいという勢いでDVDを観ました。
     というのは、韓国大統領選挙で愛国心を強調しているので、韓国のみんなが観ているTVを見れば、ある程度の常識を得られると考えたからです。
     
     朱蒙は、紀元前の朝鮮半島の統一国家・高句麗(コウクリ)を作った王子様です。
     もともと、扶余国(プヨ)の三兄弟の一人。
     ところが、チュモンだけは異母兄弟だったのです。
     長兄はテソ、次兄はヨンポ。扶余国王正妻の兄弟でした。
     
     チュモンが生まれた経緯は複雑です。
     実母は、国内のハペク族のお姫様・ユファでした。そのハペク族が住んでいた中国の漢に半ば支配されていた扶余国は属国扱いで、古代朝鮮の統一国家の回復とその民を守ろうとする扶余の将軍・ヘモスは漢の目の敵にされていました。
     そのヘモスはあるとき漢との争いで瀕死の重症を負って川に転落、ハペク族の居住地まで流され、なんとユファに助けられます。
     ユファは知らずに重症者の看護を続けますが、それが昔から伝え聞いて憧れていたヘモスだと気づきません。ところが、ヘモスの死亡を確認しようと扶余国内を捜索していた漢兵士は、ハペク族にヘモスを匿うと皆殺しにすると宣告します。しかし、知らずにかくまった重症者がヘモスだと漢に知れてしまい、ハペク族はユファ姫以外を殺害されてしまいます。傷が回復したヘモスは自分のせいで一族が滅んだことを気にやみ、その気持ちがユファへの愛に変化していきます。
     
     そのヘモスとユファの間にできた子どもがチュモン。ユファが妊娠を知らせに行った先は、ヘモスが漢兵士に目をくりぬかれ十字架にかけられ処刑されるところでした。そのとき、扶余の王子だったクムワは昔から知り合いだったユファ姫に心を寄せていたこともあり、また、扶余国ヘモス将軍と将来を語り合った親友でもあったため、ユファを側室として迎え、チュモンはクムワの子どもとして、そして王子として育てられます。ただ、真実はユファとクムワだけの秘密でした。
     
     そんな中、民衆もクムワもユファもヘモスは処刑され死んだと思っていたのに、瀕死になっていたヘモスを助けて、重罪人として秘密の洞穴に匿ったのは、扶余国の巫女ヨミウルでした。それは、救うことが扶余国のため天と地の神のお告げだという独自の判断で20年間、幽閉していました。これもヨミウルだけの秘密でした。紀元前の政治は巫女のお告げが大きく作用したのです。

     ヘモスが幽閉されて20年。チュモンは何も知らない奔放な王子に育ち、王子が身につけるべき武芸でさえまともにできないありさまでした。そのうえ、お城の神殿の若い巫女(プヨン)にまで手を出して、王の怒りをかい城から追放されてしまいます。また、漢に秘密で製造していた鉄器工場の存在を知らせてしまう事件まで起こし王子の位も剥奪されてしまいます。その勢いも借りて、長兄も次兄も太子争いに邪魔なチュモンを謀殺しようとます。
     王子たちの重要な任務の一つである先祖代々の国宝タムル弓を始祖山に見に行く旅途中で、底なし沼に突き落として殺そうとしました。
     チュモンがおぽそれそうになったその瞬間です。長い鞭がチュモンの首にかかり引き上げられました。底なし沼でおぼれる人を助けるために、通りががった商人の娘・ソソノが得意の鞭でチュモンを助けたのです。
     その縁で、追放されたチュモンは商団で働くことを乞いますが、勇気も武芸もないチュモンは王子だったことも信頼もされず、雇ってももらえませんでした。
     一年発起、武芸を鍛えるために知り合いの監獄看守に武芸を習います。監獄でも修業を積んだ結果、ある程度できるようになり、働き口としてトチというヤクザ集団の密売人になりますが、ソソノの商団(ヨンタバル商団)と対立してしまう事件に巻き込まれます。ところが、ソソノがトチの人質になったのに命を助けてくれたお返しにチュモンはソソノを解放してしまいます。それを知り怒ったトチがチュモンを捜索、チュモンは武芸の師匠・看守長しか知らない秘密の洞穴監獄で捜索を逃れようとします。

     その洞穴監獄に20年間、国家重罪人とされて住んでいたのが、なんとヘモスだったのです。が、それはチュモンの預かり知らぬところでした。なぜなら、ヨミウルしか知らない事実だったからです。
     隠れ住む監獄の中でもチュモンは武芸の稽古に励みますが、その刀剣が空を切る音を聞いたヘモスは自分が将軍だったことをチュモンに語ります。ただ、チュモンは古代朝鮮の威光や誇り、それを守ろうとしたタムル軍、それを指揮したヘモス将軍のことなど一切知らないまま育っていたのです。それは、母・ユファがチュモンに父親のことをあえて語ってこなかったからでした。
     ヘモスは両目を失明しているにもかかわらず、チュモンに刀剣の使い方を教えます。その芸は、チュモンが今まで見たことのない最高の武芸でした。そして、いつしか、監獄の老囚人のことを師匠と呼ぶようになります。
     そこへ、沼に落ちて死んだと思っていたチュモンが生きていたという情報を得たテソとヨンポが襲撃してきます。何にも恐れないヘモスの剣が賊を追い払い、チュモンとともに人里離れた山に逃げ込みます。
     そこでチュモンが習ったのが、ヘモス得意の実践での弓の使い方でした。
     テソとヨンポが洞穴監獄を襲った、その事実を知った神殿の巫女ヨミウルは、自分のした事実を隠せないと思い、ユファとヘモスをその山の麓で合わせるように仕向けます。
     ところが、さらにテソとヨンポがまたチュモンを山に襲撃します。居たのはヘモスだけで応戦するも、多勢に無勢。数百の矢にさらされ、最期は長兄テソにトドメを刺されます。クムワ王はヘモスが生きていたことを初めて知り、それはヨミウルの仕業だと怒ります。
     
     ・・・・・・・

     クムワは王の座を継ぎ、次の太子を決めるために、3人に手柄競争をさせるようにしました。
     時は、鉄器工場の件で、漢から交易を中止され、扶余国は塩の輸入がストップ、国家の一大事に発展、戦火を交えるかどうか思案していたときです。
     次兄ヨンポはヤクザ集団と手を組んで塩1000石を手に入れました。
     長兄テソは、漢との密約で交易を再開し、以前と同じように塩1万石を手に入れました。
     では、チュモンは。
     なかなか、動きが遅いチュモンでしたが、ソソノの商団と組んで、扶余国内にある塩の山を発見、自国で塩を子々孫々まで自給できるようになりました。
     さらに、属国のままか、戦争かという状況でクムワ王自身が兵を率いて漢に攻め入ろうとした瞬間、塩の山の報告をしたため、戦争も回避できたのです。
     チュモンの働きは、それまでの罪を帳消しにし、城内はもちろん民衆の賞賛するところとなります。
     クムワ王は宴を開きますが、長兄たちは恨みと辱めを受けたと思い、何かチュモンに欠点はないかと計略を巡らします。
     そんななか、無二の親友ヘモスを黙って幽閉していたヨミウルと国王は仲違いし、溝が深くなっているところをとらえて、何かとチュモンに幸いするヨミウルを神殿から追い出せば、運が回ってくると考えたヨンポは、ヤクザ集団を使ってヨミウルを襲撃させます。
     九死に一生をえたヨミウルは襲われたその非を詫びて自ら神殿をさります。あとには正妻の王妃その故郷の巫女がヨミウルのあと釜に。正妻と側室・ユファは何かと対立してきた仲だったので、神殿の巫女を自分の派閥に入れることは、太子の座を手に入れる有効な手段でした。ヨミウルを追放できたことは、塩の自給で太子争いに優位にたったチュモンを一気に陥れる政治的策略だったのず。
     
     王はある日、さらに3人に武芸対決を提案します。子どもの頃から武芸を習っていた兄たちは得意満面。ところが、徒手戦ではヨンポが負け、刀剣戦ではテソが負け。肝心の弓はヘモス伝来の目隠し早射撃でチュモンは家臣団を唸らせます。
     
     ・・・・・・

     このあとはどうなるでしょうか。
     乞う、ご期待。

    超約 韓流時代劇|-|-|-|-|by ネコスキイ

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