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月曜日ユーロ/ドル暴落の3つの理由

2013.03.23 Saturday
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    JUGEMテーマ:ニュース

     先週の月曜日(3月18日)はキプロス・ショックのためユーロ/ドルは大きく窓を開けて下落しました。
     それまで、日足のストキャスティクスが10を若干下回り、ユーロ/ドルは上げて来る様相を呈し、実際に大きな流れであるequidistant channelから大きく上回ってきたため、週足が下向き傾向にも関わらず上げる傾向にあるかな、と踏んでいたところでした。
     
     キプロス・ショックはギリシャ支援で悪影響を受けたキプロスがヨーロッパなどから支援を受け入れるため国内整備をしていたのに、その支援内容が国民の預金に重税を課すという内容と抱き合わせだったため、取り付け騒ぎになる必然を生むことが明らかになった途端、ユーロ/ドル不安をあおった、ということです。
     ややこしいですが、キプロスという小さな国の取り付け騒ぎは、ECB、BOE、IMFの政策に対する疑問や周辺国、とくにドイツやロシアといった国にも波及するという、桶やが損するような恐怖を与えることになったのです。個別性のなかに全体性へのボラティリティを観るというヨーロッパ感覚を感じますね。
     
     そういう意味でユーロ/ドルはちょっとした経済指標にも敏感で、狭いレンジではありますが、たとえば昨日のあまり一般的に知られていないドイツIFO企業景況感指数(3月)が出ると一気に盛り返したりするのです(日本時間は18時、ドイツ時間は12時)。
     とくに、ギリシャ、イタリア関連の指標は大きな判断材料になり、大儲けか大損の分岐点とも言えるでしょう。
     
     そこで、来週の月曜日(3月25日)は、桜は咲くでしょうが、ユーロ/ドルは大きく窓を開けて暴落すると予想しています。

     その理由3つ。(1)イタリア財政赤字増大、(2)キプロス支援の混乱、(3)イギリス格付け下げの方向、です。




    (1)イタリアの国債増発が発表され、財政赤字が大幅拡大する方向
      【ジュネーブ時事】
    イタリアのANSA通信によると、グリリ財務相は21日、2014年までの2年間で計400億ユーロの国債を増発すると説明、これにより13年の財政赤字は国内総生産(GDP)比2.9%となり、従来予測(1.8%)を大幅に上回るとの見通しを明らかにした。
     
    (2)-1 キプロスに対する支援資金提供停止(3月25日)のECB強硬姿勢
      【フランクフルト時事】
    欧州中央銀行(ECB)は21日、金融危機に陥っているキプロスに対するユーロ圏の支援合意が達成されない限り、同国の銀行に対する緊急の資金供給を25日で打ち切ると発表した。財務悪化による信頼の失墜で市場での自力資金調達ができないキプロスの銀行にとって、ECBからの低利の資金供給は生命線となっている。この資金供給がストップすれば即座に資金繰りがつかなくなり、破綻に追い込まれる恐れもある。

    (2)-2  それに対するキプロスの頼み綱であったロシアからの金融支援協議が成果なかった
      【モスクワ 22日 ロイター】
    ロシアのシルアノフ財務相は22日、キプロス向け金融支援の可能性に関する同国との協議が成果なく終わったことを明らかにした。また、ロシアの投資家はキプロスのオフショアガス資産には関心がないと表明した。同相は、記者団に対し「ロシア側としては協議は終わった」と述べた。キプロスのサリス財務相は2日間にわたったロシアとの協議で成果を得ることなく、帰国の途に就く。 


    (3)英国の最上級格付け、フィッチが引き下げ方向で見直し
     【ロンドン/ニューヨーク 22日 ロイター】 格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、現在「トリプルA」としている英国の外貨建て格付けを「ウォッチ・ネガティブ」に指定し、数週間以内にも引き下げる公算が大きいとの見解を示した。
      


     どうでしょう?

    P.S.
      それにしても、付け加えねばならないのは、フランシスコ新ローマ法王の言葉です。
     「経済、政治、社会生活の責任ある立場にいる人々に請いたい。私たちは破壊と死の兆しを、この世界の進展とともに歩ませてはならない」
     私たちは破壊と死の兆しに瀕している現実をどれほど理解しているでしょうか。


      
     その後のニュースで、
     (2)-3 キプロス議会判断についてのEUの不確実性
     「キプロス議会は22日、銀行再編法案を可決した。「バッドバンク」を設立し、経営難に陥った金融機関の不良資産と優良資産を切り離すことを可能にする」と報道されいます。
     10万ユーロ以上の預金に対して10%課税を行うよう、富裕層との差を与党は設けたと言っているようですが、外国人預金の多いこのキプロスでは、国民がこの支援条件は飲み込めても、国外富裕層は飲み込めない内容だと思います。
     これで、ユーロ/ドル下落の不安が払しょくできたとは言い難いと思うのです。したがって、少し上昇してstchasticsが天井に到達すると一気に暴落するパターンでしょう。
     しかも、イタリア不安がその何十倍も大きいですから。キプロスの財政規模はギリシャの10分の1ですからね。そういう蝸牛角上の不安とは規模が違いますよ。
     

      ちなみに、キプロスは将軍「オセロ」がトルコからの侵略の防衛線に派遣された場所。シェイクスピアの戯曲「オセロ」の大半は、この場所で語られる言葉の魔術です。
     
         

     


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