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「嫌われる勇気」考

2015.07.18 Saturday
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     これは韓国国内でベストセラーになっている本ですが、日本の哲学者たちの共著です。
     韓国の東亜日報の報道によると、2015年に入りって「韓国で最も売れている書籍の著者が日本人の岸見一郎氏である」として、同氏が古賀史健氏と共著した「嫌われる勇気」が、韓国国内の大型書店において、22週連続で総合ベストセラー本1位を記録しているようです。
     その事実を踏まえて「韓国人達は、日本の哲学者の目で世界を見ている」と報じています。
     
     「嫌われる勇気」を持てという内容だと思いますが、少し皮肉な結果になっています。
     それは、表題だけで考えると、安倍首相に「嫌われる勇気」を持てと言っているように見えるからです。
     韓国人に対しては、「嫌韓論」のような差別主義がまかり通るなか、自信を持てといっているようにも思えます。
     
     著者の一人である岸見氏は今はやりのアドラー心理学の専門家ですが、ウッィキペディアによると非常勤講師や病院勤務など実践を踏まえた苦労人のようです。決してアカデミックな権威ではない市井の研究者なのです。
     それが、権威主義をもって「哲学」とする韓国には新鮮に思えたのでしょうね。
     日本では、すでに権威主義を排した哲学とその思考が先行しています。
     そしてそれが世界を変えることも実感しているのです。

     これまでの哲学者は世界をさまざまに解釈してきたのだ。
     でも、必要なのはそれを変えることなのである。

     これは、哲学を知る誰もが認識している「フォイエルバッハのテーゼ」なのです。アドラーもこれと同じようなことを言っていますね。
     それがそうであるとも知らずに、実は国民の多くは実践しているのです。

     たとえば、国会の前でのデモやブラック企業告発などです。


     アドラーの本質については、詳しく知りませんが、面白いところは学歴コンプレックスをほぐしているところや賞罰教育批判でしょうか。


     p.s.

      ソウルを代表する大型書店についてホテルの受付に聞きますと、韓国で書店と言えば真っ先に「教保文庫」だと言われました。中でも市庁エリアにある「教保文庫 光化門店」が一番大きいとのことなので行ってみました。
     私からすると「普通」な感じの書店でしたが、日本と違うのはだらしなく床に座って読んでいる姿です。
     また、全国に20の支店を持つ永豊文庫(ヨンプンブンコ)の鍾路(チョンノ)本店も訪れました。ここも床に座って読んでいます。
     この本屋さんで、韓国語版『共産党宣言』を購入しましたが、韓国語版『資本論』は置いてありませんでした。やはり、間違った反共主義が強いのかもしれません。


     

    哲学のラ・フォンテーヌ|-|-|-|-|by ネコスキイ

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