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エンゲルス「住宅問題」を読む

2009.02.03 Tuesday
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    食費の全収入に対する比率をエンゲル係数と言いますが、この率が高いほど貧困であると判断する指標の一つとして名高いです。が、そのエンゲル、ではなくて「エンゲルス」です。その彼が1872年に書いた論文です。今から136年も前にフランスの都市住宅問題解決のために採られた政策を批判し、ドイツに持ち込むな!という作品です。ちなみにエンゲルスは、マルクスの友人でタッグを組んで活動しました。「資本論」2巻、3巻は彼の編集作品です。さて、1872年は明治維新の3年後、フランスではパリ・コンミューン革命の一年後です。パリの街は、農村から出てきた労働者で溢れ迷路のように貧民窟となり「レ・ミゼラブル」や「自由の女神」に出てくるバリケードなどが組まれ、市民が政府の弾圧から自己防衛してました。それは、ビスマルクのプロイセン(今のドイツの一部)がフランスに戦争で侵略しようとしているのに、フランス政府が国民を守らなかったからです。そんな政府に国民が反発してたたかって自治政府を作ったのがパリ・
    コンミューンといいます。詩人ランボー、画家クールべらも戦いました。西園寺公望らもその中にはいたようです。ところが、卑劣にも敵のプロイセンと手を組んでこの自治体を壊滅したのです。街は荒廃したため、都市再開発のためオスマンという人を起用しました。それで造られたのがシャンゼリゼ通りをはじめとした区画整理です。つまり都市住宅問題を解決すると言いながら自治組織をなくし住宅から労働者を追いはらっのです。これを社会主義と称して思想的に「擁護」したのが、プルードンという人物で、この具にもつかない内容をエンゲルスが簡潔に批判したのが、「住宅問題」と言う著書です。家賃や地代、融資、建築組合の意味と資本主義的役割、建築投資の利子として家賃をとることなど、これ以後出版される「資本論」を踏まえた内容になってます。つまり、極論すれば彼は資本主義的住宅問題解決案を「オスマン」と呼び、その具体策は、儲からない借家人は「出ていけ」と言う意味だと断じています。今にも、通じる内容でした!
    人権ドロワ・ド・ロム|-|-|-|-|by ネコスキイ

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