一定期間更新がないため広告を表示しています
早朝の風 12 サウジアラビア革命か!欧米か!
やはり、メッカ所在地のサウジに民主主義政権ができれば多くのイスラム国家は変わるでしょう。
それで最も打撃を受けるのはアメリカとイスラエルかもしれません。
最大のイスラム教徒を抱えるインドネシアも影響を受けるでしょう。
そもそも「民主主義」ってなにかということが、人様々なので、民主主義革命といっても色々です。
だから「色」をつけて表現しています。「赤色」革命、「ビロード」革命、「イエロー」革命、「ジャスミン革命」、はたまた「フェイスブック革命」・・・。
多くの国では「政教分離」を憲法に盛り込んでいます。
イスラム教国については「信教の自由」を認めているのでしょうか?
99%の住民投票賛成で独立を決めた南スーダンはキリスト教が多いと聞きます。
ここに三省堂から出ている『解説 世界憲法集』があります。
信教の自由について、
イギリス憲法・・・・・・・・成文法がない。「マグナ・カルタ」、「人権法」
アメリカ合衆国憲法 ・・・・第1修正
カナダ1982年憲法・・・・・・第2条
スイス連邦憲法・・・・・・・第15条
イタリア共和国憲法・・・・・第19条
ドイツ連邦共和国基本法・・・第4条
フランス第5共和国憲法・・・前文、第4共和国憲法前文、1789年人権宣言
中華人民共和国憲法・・・・・第36条
大韓民国憲法・・・・・・・・第20条
ロシア連邦憲法・・・・・・・第28条
日本国憲法・・・・・・・・・第20条
と、だいたいは、しっかりと「信教の自由」が明記されています。先進国は信教の自由が憲法上明らか にされています。
他の国はどうでしょうか?
「ICL - International Constitutional Law」というホームページがあります。
国立国会図書館からリンクが張られているので、たどって行けます。
全部の国について調べるのはあとにして、、チュニジア、エジプトから改革の嵐ドミノに戦々恐々としてるサウジアラビアについて調べてみました。
【サウジアラビア】
Saudi Arabia - Constitution { Adopted on: March 1992 }
Chapter 1 General Principles
Article 1
The Kingdom of Saudi Arabia is a sovereign Arab Islamic state with Islam
as its religion; God's Book and the Sunnah of His Prophet, God's prayers
and peace be upon him, are its constitution, Arabic is its language and
Riyadh is its capital.
このようにイスラム教が国教とされています。では、チュニジアとエジプトはどうでしょう。
【チュニジア】
Tunisia - Constitution { Adopted on: 1 June 1959 }
Article 1 [State]
Tunisia is a free State, independent and sovereign; its religion is the
Islam, its language is Arabic, and its form is the Republic.
やはり、イスラム教は国教と規定されています。
【エジプト】
憲法そのものの訳はこのホームページに出ていませんが、
The Constitution acknowledges Islamic Jurisprudence as a source of
legislation.
となっており、憲法はイスラム法を立法の源泉として認めるという立場です。他国とは微妙な違
いがあります。
では、インドネシアはどうなんでしょう。
【インドネシア】
Indonesia Constitution {Adopted on: 18 Aug 1945} {Last amended on:
2002}
Chapter X A Human Rights
Article 28E
(1) Every person is free to choose and to practice the religion of his/her
choice, to choose one's education, to choose one's employment, to
choose one's citizenship, and to choose one's place of residence
within the state territory, to leave it and to subsequently return to it.
Chapter XI Religion
Article 29
(1) The State is based upon the belief in the One and Only God.
(2) The State guarantees all persons the freedom of worship, each
according to his/her own religion or belief.
信教の自由は認めるが、国家としては「唯一の神」の信念にもとづていてる(?!)。このあたりは
論争があるんじゃないかな。
また、私が見る範囲では、「the One and Only God」はイスラムともアッラーとも書いていな
いようです。イスラム教の国でも、信教の自由を認める珍しい国です。
政治的嘘でアメリカに悲しい運命をたどらされたイラクはどうでしょう。新憲法には、
【イラク】
Iraq - Interim Constitution { Adopted on: 8 March 2004 }
Article 13 [Expression, Assembly, Association, Movement, Religion, Privacy]
(F) Each Iraqi has the right to freedom of thought, conscience, and
religious belief and practice. Coercion in such matters shall be
prohibited.
イラク国民(ここは「何人」ではない!)は、信教自由の権利をもち、その強制さえ禁止される!と、
かなり厳しいことになっています。
いわゆる「押し付け憲法」で、2004年にイスラム教国から180度転換させられたのでしょうか。
以上から考えると、「イスラム教国」と十把一からげするのはなんらかの政治的意図があるのか
もしれません(ただし、この資料が正しいと前提しています)。
「信教の自由」を認めることが「民主主義の度合い」と規定すると、“イスラム教国”のなかでは、
イラクが進んでいて、次にインドネシア、エジプト。
革命だ、暴動だと言っているチュニジアやアメリカが信頼を寄せるサウジは“民主主義”ではない
ように見えますね。
早朝の風 11 ダボス
「哲学の歴史 10 」を読む! その1
評価:
--- 中央公論新社 ¥ 3,675 (2008-03) コメント:縁遠い哲学者が人の子として見えます。 |
どこから始めてもよいのですが、中央公論社のシリーズ『哲学の歴史』を中心に西洋哲学についても勉強しようかと思います。
中国哲学については、少し触れましたので、学習と振り返りを含めて、多面的に考えて行こうかと考えます。なにしろ「愛」という能動性が哲学だからです。
「砕け散ったロゴス」の再建に向かうというのが、この配本のテーマです。
ニーチェからハーバーマスの20世紀が今回の歴史期間です。
まあ、それまでのデカルトからヘーゲルまでは「理性の時代」だったのですが、理性=神または絶対者というよりどころを失ってしまったのが、19世紀末でした。
それは、「理性の危機」とも呼ばれ、後にヴァレリーが「精神の危機」、フッサールが「ヨーロッパ諸学の危機」と言ってその危機に立ち向かうようになります。
19世紀末は「物理学の危機」「数学の危機」とも言われた時代です。
理性があっても、戦争と飢餓や差別・抑圧があって解決できないではないか。おまけに、デカダンではないか。これに対抗できる精神がないのか、という模索の時代でした。
「物理学の危機」はアインシュタインやレーニンが解決し、ボーア、ハイゼンベルク、シュレーディンガーへ発展しました。
「数学の危機」は、ヒルベルトやゲーデル、リーマンなどに発展しました。
つねに、発展して矛盾を解決するにあたって「現実」を前提に法則を作り直し、それまでの「法則」を包含してきました。それを「否定の否定」とも言います。
「理性の危機」はどうやって克服してきたのか?実はまだ、解決していない問題だと考えます。
戦争や飢餓は、実は「理性」が問題なのではなく、「政治の危機」だったのです。
本当は胃がんなのに精神に異常をきたしていると判断するようなものです(痛すぎて精神異常をきたしたように見える場合もありますから)。
「理性の危機」ではなく、そう考えるところに実は「危機」があったのです。
この本では20世紀を「戦争と革命の世紀」「科学技術の世紀」と認識することを肯定しているようですが、いやいやそうではなく巨大な民主主義の前進の世紀との認識にたつと違う哲学も見えてきます。
したがって、哲学の在り方も「胃がん」を直す方法を模索すべきでした。
ところが、「胃がん」の進行は放置して、「精神の異常」を治すべく努力したのが、20世紀の“主流”哲学なのでしょう。
終末治療のモルヒネがある程度肯定されるように、これらの“主流”なる哲学もある程度必要であったことと思います。しかし、「胃がん」とわかったら早期治療、患部切除、放射線治療、薬物療法という具体的療治をするのが普通です。そのこと抜きに議論してきたように少なくとも私には見えます。
「このうえなく完璧な無限定性」からの出発が、フッサールのめざす哲学でした。それまで「理性が獲得してきた認識の成果をいったんリセットし、それをゼロ地点にもどして純化することにより理性の本来的な権能、すなわち世界を構成する超越論的機能を自己吟味する」のです。
これは私には、せっかく人類が進歩して下着をつけるようになったのに、いきなりイチジクの葉で陰部を隠して「これが人間だ!」とテレビで言うようなものに映ります。間違いなく人間なのですが、お笑いと同じです。笑いに治癒力があるとしても、胃がん克服とは筋違いです。NHKの「龍馬伝」に出てきた吉田松陰のような天才バカボン性を感じます。
フッサール自身は次男を第一次世界戦争でなくします。ドイツのフライブルク大学の正教授として迎えられ、その助手の一人はハイディガーです。ハイディガーはのちにナチスに入党します。
つづく。
早朝の風10 チャーリー・シーン
評価:
スタンリー・ワイザー 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント --- (2006-02-10) コメント:経済は戦争の延長である。 |
「ウォール・ストリート」という映画が20年ほど前に公開されました。
また、同名の映画が公開されるというので楽しみにしています。
ベトナム戦争の矛盾を描き出した「プラトーン」のあとに、経済も戦争と同じだということで、オリバー・ストーンが監督しました。
大相場師ゴードン・ゲットー役はマイケル・ダグラスのままですが、主人公のファンマネはまたチャーリー・シーンだと思っていたら、どうも違うみたいです。
じゃ、チャーリー・シーンはなにをしているのかと思っていたら、AV女優たちと乱交パーティーをして36時間も酒を飲みとコカインを吸引して、病院に運び込まれた!!という疑惑のニュースが飛び込んできました。
他のニュースを検索すると、どうも私生活がかなり乱れているようで、離婚した妻との間に生まれた子どもの親権も放棄したなどと伝えられています。
チャーリーの役は、ゴードン・ゲットーに憧れて、その世界に入りながら、逆に価値をつくる労働の大切さを知る役だったのですが、かなりイメージが壊れますね。
「プラトーン」ではベトナム戦争に行く“正義”をもった青年が、戦争という血なまぐさい政治が自分たちを殺していることを自覚するのです。ベトナムとの戦争というより、上官との戦争の泥沼にはまって人間性を失っていく事態を見事に演じました。
父親のマーチン・シーンもベトナム戦争を描いた「地獄の黙示録」に出演しているので、反戦一家だとおもっていました。今も政治思想はそうなのかもしれませんが、実生活は地獄の精神状況に置かれていたのかもしれません。
人間は、将来が描けないと自暴自棄に陥りがちです。
しかし、なんらかの支えがあればなんとかなるし、今までもそうやって社会を築いてきたはずです。
秋葉原殺傷事件も、取手の事件も、なんらかの支えがあれば防ぎ得たのかもしれません。
事件・事故を見て、表面的な動機だけを考えても、なんらかの支えがあれば、こうはならなかったのではないかと考える今日このごろです。
早朝の風 9 「ヤマト」が発信
評価:
サントラ カナメイシレコード ¥ 2,400 (2010-12-01) コメント:政治的嘘を見抜け! |
昨年、木村拓哉主演映画「ヤマト」を公開早々に見て、少しがっかりしました。
あのワクワクする歌が歌詞なしで曲だけで流れるからです。
もうひとつ、展開が速すぎてワープしすぎ。浦島太郎はお爺さんになりました!!と言っているようなストーリーです。
これでは、「笑っていいとも」の“キムタク”の方がよっぽど面白いのです。
日本の宇宙戦略を一身に背負って作られたであろう「ヤマト」も、うまく「発進」できなかったのです。
宇宙基本法。これはやはり利潤のためにあり、大企業がこぞって宇宙ビジネスに参入しようとしています。文部科学省は「文部科学省×ヤマト」というホームページを作り、「宇宙は日本の科学技術が凝縮された研究分野です」と強調しています。
それはそれとして、ならばやっぱり「ハヤブサ」物語を映画にするよう働きかけるべきだと思います。これな受ける。
ワープも、昨日の「早朝の風」にも書いた曲率空間を利用した移動方法なので、一般的ではないし、核兵器に汚染された地球というテーマも、地球温暖化の現実からかなりかけ離れています。
「宇宙戦艦ヤマト」が書かれた時代は、東西冷戦で核戦争のほんとうの危機と対応しているSFだったのですが、現在は、アメリカ大統領が核兵器をなくそうという時代。
また、報道ではエジプトのデモに元IAEA事務局長だったエルバラダイ氏が平和的に参加している時代なのです。
だから、日米同盟の深化とかいって、宇宙にまで集団的自衛権を及ぼそうという考えが、一定程度反映した映画に見えるのですよ!!「ヤマト」は。
時代遅れのSFの有名さに虎皮の威を借る姑息な戦術かもしれません。
しかし。
SFの内容には意味を感じます。
イスカンダルも支配者と被支配者に分かれ平和ではなかったから、救いを求めて発信してきたのです。
そこにたまたま放射能を無にする技術があったため、それを「放射能除去装置」と言い換えて政治的に“嘘”をつき国民の反抗を別の方向に向けさせたのです。
橋本功演じる日本の国防長官は放射能除去装置を見つけた知らせに「本当にあったのか」と感嘆するところで気づきます。キムタク演じる古代らは捨石にされたのですから、英雄もたまったものではありません。
だから、「ヤマト」が発進して“発信”するメッセージは、政治的嘘を除去する装置の獲得です。
世界の人々が最近接した政治的嘘は、イラクに「大量破壊兵器」がある、という嘘です。これに類することは大小様々あると思うのです。
政治的嘘発見器獲得のためには正しい情報が何かを見つける方法を知らねばなりません。
その方法とは、まず、さらば、古代の「宇宙戦艦ヤマト」なのです。
早朝の風 8 眠れぬ夜のディラック
評価:
P.A.M. ディラック 筑摩書房 ¥ 945 (2005-12) コメント:コツコツ読めば階段を上るように面白い。 |
宮崎県にはお見舞い申し上げます。
牛の口蹄疫、鶏インフル、今度は火山灰!!
これは三重苦ですよ。
宮崎県特別措置法で、特別交付をする必要がありそうです。
災害対策関係法も調べる必要がありますね。
克服すると高千穂の頂きに神話が生まれそうな災難です。
世界は。
ニューヨークでも大雪。オーストラリアでは洪水。異常気象を身を持って感じます。
これも資本主義というやつが、「最善を心がけて、最悪をまねいた」(『リア王』コーディリア)ことなのでしよう。
「俺の大地は、あのとめどない涙で洪水となり、溢れ、溺れる」(『タイタス・アンドロニカス』タイタス将軍)のです。
わが“資本主義”君は「欲望のままに生きて永遠の(地獄の)劫火へと到る道」(『マクベス』門番ポーター)をつきすすむのか、そうでないのか?
地球環境と生物多様性を考えていると、眠れなくなりました。眠れぬ夜にはヒルティかもしれません。
でも、近くに物理学者ディラックの書いた「一般相対性理論」(ちくま学芸文庫、江沢洋訳)がありましたので、パラパラ読んでいたらなかなか独創的な叙述でした。
ディラックと言えば「量子力学」ですが、アメリカ・フロリダ大学での講義をもとに作られた書籍の訳がこの書店から文庫本として出ています!!
14章の「リッチ・テンソル」までは純数学の説明で、空間把握を数式で説明しています。これはアインシュタインが物理世界に登場するまでにすでに仕上げられた理論なのでしたが、具体的にどういう事象を説明しているのか、一般にはわかりづらいものでした。
「曲線座標」「ビアンキの関係式」「クリストッフェル記号」・・・・・
添え字の上げ下げで頭がこんがらがります。
からっぽの空間ではリッチテンソルがゼロなんだ!!ふんふん。
これがアインシュタインの重力の法則なんですか。ニュートンとはだいぶん違いがありますね。
そのうえ、光の重力による赤方偏移も太陽や白色矮星の重力ポテンシャルで起こるのです。
で、ダランベールの方程式をみたす重力場の存在が重力波なのです。
それで宇宙の形をあらわそうとして、あの非対称なテンソル方程式を生みだしたのです。
????
宇宙の「コウノトリ」は鳥インフルにはかからず、本物のコウノトリは折に入れられている時代。
まだまだ、一般化しない「一般相対性理論」でした。
よく眠れますよ(笑)。
早朝の風 7 雇用と農業のニュー・リアリティ
このままではG20がGゼロになる!!
その意味は、世界のリーダーが存在せず、方向感覚のない世界経済になるということです。
しかし、投機マネー問題ではすでにまとまらない世界なのです。
1ドルが昨日(1/27)日本時間の1600過ぎに83円となりびっくりさせました。
S&P格付会社が日本国債の格付けを下げ、中国やサウジと同じにしたからです。
国と地方の借金が1000兆円近くになったので、こんな先進国はない!!ということなのでしょう。
野田財務大臣は民間会社のことだからコメントできないとのことですが、株の世界なら一気に株価が下がることでしょう。
為替介入のリスクがなくなっというアメリカ側の楽観もうんでいます。アメリカでは織り込み済みの借金です。
スイスのダボス会議では「ニュー・リアリティ」ということが、テーマになるようですが、やはり、「雇用」のリアリティに目を向けてほしいですね。
雇用をしっかりすれば経済は上向く!!
この当たり前のプリンシプルに目を向けてほしいものです。
「中国農業発展集団」という中国の食糧会社が新潟に視察にきましたが、中国国民の食糧事情の解決の先陣をきっています。
このリアルにも学びたいものです。
何度も言いますが、日本は飢餓で苦しむ北朝鮮より食糧自給率が低いのです。輸入があるから飢えないで済んでいますが、危ないのです。
それこそ、ニュー・リアリティです。いや、もともとわかっているからオールド・リアリティかもしれません。
サルコジ氏もG20では食糧問題も議題にするつもりです。
これだけ異常気象が続く中、誰しも食糧安保を考えない指導者はいないでしょう。
だから、ダボス会議でも、そういう問題についても真剣に考えてほしいのです。
日本の借金と食糧自給率。それは雇用をしっかりさせることで解決できる同根のものです。
日本共産党の志位委員長は衆院代表質問でTPPを批判して、自給率向上と所得補償をどう解決するのか、借金でもするのかと矛盾を指摘しています。
まさにそうです。そうなんです。
民主党は「リアリティ」をもって政治を行っていません。矛盾も平気の平左。何を考えているのでしょう。
早朝の風 6 鳥インフルとケンタ
カーネルおじさんの前で外国人らしき人が記念写真を撮っているを見かけます。
あれは、日本独自の人形らしいです。それを道頓堀に放り投げてはしゃぐ人もいれば、泥の中から見つかったと記念にする企業まであります。
ところが、最近のニュースにある鳥インフルエンザ(鳥インフル)とケンタッキー(ケンタ)はどういう関係にあるのか、あまり聞いたことありませんね。
都会では駅前には必ずケンタッキー店舗があるぐらい、日本人には親しまれています。雇用の創出にもつながっています。
そこで、ケンタッキーのホームページを見ると、「鳥インフルエンザについて」というお知らせがあり、安全なトレーサビリティーで管理され、農水省等の発表で人に感染しないことやウイルスは加熱処理で死滅するというWHO(世界保健機構)の報告などを引用して、安全性を強調しています。
だから、取引している養鶏業者から、万一、鳥インフルが出たら情報を明らかにすることになります。
しかし、イメージで売っているところもあるので、素直に情報公開するのは素晴らしいことではありますが、敬遠する向きも出てくるでしょうよ。公開するにも勇気のいることになります。
だから、敬遠されないように、しっかりとトレーサビリティで広報してほしいものです。
ケンタッキーの鶏肉はほとんど国産らしいので(これもホームページに明らかにしている)、これだけ全国に広がる可能性のある鳥インフル感染養鶏場との関係は、もしその情報に接すれば注目したほうがいいかもしれません。担当者もひやひやものでしょう。
商業紙は広告費のつながりがあり記事にしにくいというところがありますので、だからその点はむしろネットでも鵜の目鷹の目になってしまいます。
養鶏だけでなく野鳥の感染陽性もありますので、死んだ鳥には近づかないようにしましょう。
ケンタッキー・フライドチキンで鶏肉に目覚めたような私ですが、農水省等やWHOが間違っていたらどうなるのでしょう。
あとから「予見できなかった」かどうかが争点となっても、国民は困ります。
「すべてを疑え」×「信じる者は救われる」= 0 になってしまいます。
ここが、ケンタッキーへの愛とチキンへの認識の出発です。
だから、ケンタッキー・チキンの味は食べることのなかにある!!
(注)
わが国では、肉にする鶏(ブロイラー)は約1億羽、採卵鶏は1.8億羽も飼われています。 「食鳥流通統計調査」より。
人間より牛の方が多い国があると笑う人もいますが、日本は人間より鶏の方が多いのです。
とくに、ブロイラーは、岩手、宮崎、鹿児島がダントツに多く飼育されていて、3県で日本で自給している食用の鶏肉の半分弱を育てているのです。つまり、「地産地消」ではなく流通によって全国に行き渡るのです。 採卵鶏を1千万羽以上飼育しているのは、茨城、千葉、愛知、鹿児島です。
だから、鳥インフルは防がなくてはなりませんが、これらの県は、日本全国から過大な感染リスクと社会的リスクを背負わされているように思います。
ちなみに、食用鶏肉の自給率は6割程度のようです。
そのうちケンタッキーで使用しているのは何羽分でしょうかね。
早朝の風 5 おまえもか、エジプトよ!
評価:
ウィリアム・シェイクスピア 白水社 ¥ 945 (1983-01) コメント:何回読んでも興味がつきません。 |
やはりアラブ圏への「民主主義」の波及は必然でした。
まだまだ、ひろがるでしょう。
これまで「民主主義」が広がらなかった理由は、欧米の帝国主義抑圧政権下で、その精神が弾圧されてきたせいであったことを見逃さないほうがいいと考えます。
つまり、デモでやり玉にあがる時の政権はもちろん、ずぅーっと支配されてきた社会だったという歴史があることを見ないで、現政権のみの攻撃に終始する改革であるならば、それは本物ではないのです。
韓国もしかり。北朝鮮だってそうでしょう。
日本に支配され、「奴隷の言葉」でしか考えられないようなマインドコントロールが長年つづいていたのですから、「変革」ということすら頭にのぼせなかったのではないかと思うのです。
変化こそ絶対!!
そして、それはイラクのようにアメリカから強制されて変えるものではないというのが、歴史の教訓です。
愛人アントニーがアクチウムの海戦に敗れ、シーザーの子どもを産んだ女王クレオパトラはエジプトの女王。政略結婚でローマ帝国のエジプト略奪から守ろうとしました。
が、耐えられず、いや、自らの自由を守るため毒蛇にかませて自殺するのです。
その寸前に、エジプト・アレクサンドリアでクレオパトラは独白します。
「シーザーであることなどつまらぬ話。あの男も運命そのものではなく、運命の女神につかえるしもべ、その意のままに動く手先にすぎぬ」
クレオパトラは権力を運命化しなかったのです(事実はどうかわかりませんが、美化しすぎかもしれません(笑)。白水社シェイクスピア全集『アントニーとクレオパトラ』小田島雄志訳)。
少なくともシェイクスピアはそのように描いたのです。
また、『ジュリアス・シーザー』(同上)では、権力奪回をを企てた者たちの言葉が書かれています。
権力を得たシーザーは自分の私生児のブルータスに刺され、「おまえもか、ブルータス!」と言って死に絶える有名なシーンが描かれています。
その暗殺者の一味のキャシアスは
「何人かは広場の演壇に行け、そして叫ぶのだ、『自由だ、解放だ、自治をとりもどしたぞ』と」
と呼びかけます。 一方、シーザーを殺害したブルータスは、
「野心が負債を支払っただけだ」
と言って、皆の動揺を抑えるだけで、社会変革の大局に立ちません。
戯曲というフィクションではありますが、意味は深い。
エジプトの人々もたんなる恨みなどによる「負債」を支払うということだけでなく、その負債がどこから来ているのかを深く考えて、新たな社会を展望してほしいものです(日本も人ごとではありません)。
「政府の権力は人民が付与したもの。民衆の困難を解決する責任がある」
と述べたと報道されています。
クレオパトラの言う「運命の女神」は、現代語で訳せば実は真の「民主主義」のことだったのであり、ブルータスの言う「負債」は「陳情」のことだったのです。
早朝の風 4 poised for progress
オバマ大統領が今年の一般教書演説を行い、アメリカ経済についての評価のくだりで、「進展に向かっている」という意味を英語で、「poised for progress」と表現しています。
オックスフォード英語辞典で調べればいいのですが、あの何巻にも及ぶ辞典はさすがに持ち合わせていないので(図書館に行って調べるのも時間がないので)、手元にある何冊かの英語辞典をひもといてみました。
すると、研究社の新英和中辞典には、「poise」という動詞について何項目か書かれていて、「安定させる」「保つ」「身構える」などの意味があるようです。
もともと古期フランス語「量る」から来ているようなので、ニュアンスは進展(progress)に向かって様子を計量的に「量り」つつ「身構えている」ということなのでしょうか。
使用方法が受け身なので「アメリカ経済は進展のために自分自身を身構えさせている」と直訳すればいいのでしょうか。
形容詞として把握しても「be ready for 〜」と似ていますが、アメリカ大統領の演説ですから、非日常的な英語にしたかったのかもしれませんね。
それにしても、まだ本格的な好調宣言に到らないので、財政赤字や国債のデフォルト危機、州破産など様々な困難を抱えていそうです。
ところで、英語の「ポイズ」はフランス語では「ポワズ」と読みますが、流体力学の「ポワズ」という単位は、18世紀のフランス人医師ポワズイユから来ているようです。
流れを量るという意味で、この言葉と関係ありそうですね(調べたい人は調べてください)。
流れを量って身構えているアメリカ経済ですか。苦労しますね。
- 早朝の風 12 サウジアラビア革命か!欧米か! (01/31)
- 早朝の風 11 ダボス (01/30)
- 「哲学の歴史 10 」を読む! その1 (01/29)
- 早朝の風10 チャーリー・シーン (01/29)
- 早朝の風 9 「ヤマト」が発信 (01/29)
- 早朝の風 8 眠れぬ夜のディラック (01/28)
- 早朝の風 7 雇用と農業のニュー・リアリティ (01/28)
- 早朝の風 6 鳥インフルとケンタ (01/27)
- 早朝の風 5 おまえもか、エジプトよ! (01/26)
- 早朝の風 4 poised for progress (01/26)
- January 2024 (1)
- December 2023 (1)
- October 2023 (1)
- September 2023 (1)
- August 2023 (1)
- May 2023 (2)
- April 2023 (1)
- March 2023 (2)
- February 2023 (1)
- January 2023 (1)
- October 2022 (5)
- September 2022 (10)
- August 2022 (6)
- July 2022 (2)
- June 2022 (1)
- May 2022 (1)
- April 2022 (1)
- March 2022 (2)
- February 2022 (3)
- January 2022 (4)
- December 2021 (2)
- November 2021 (5)
- October 2021 (19)
- September 2021 (8)
- August 2021 (11)
- July 2021 (2)
- June 2021 (1)
- April 2021 (1)
- March 2021 (4)
- February 2021 (6)
- January 2021 (6)
- December 2020 (8)
- November 2020 (11)
- October 2020 (15)
- September 2020 (12)
- August 2020 (2)
- July 2020 (8)
- June 2020 (1)
- May 2020 (2)
- April 2020 (1)
- March 2020 (3)
- February 2020 (2)
- January 2020 (8)
- December 2019 (6)
- November 2019 (3)
- October 2019 (5)
- September 2019 (2)
- August 2019 (2)
- July 2019 (3)
- June 2019 (11)
- May 2019 (4)
- April 2019 (3)
- March 2019 (3)
- February 2019 (5)
- January 2019 (8)
- December 2018 (4)
- November 2018 (4)
- October 2018 (7)
- September 2018 (4)
- August 2018 (7)
- July 2018 (6)
- June 2018 (4)
- May 2018 (3)
- April 2018 (5)
- March 2018 (6)
- February 2018 (9)
- January 2018 (10)
- December 2017 (8)
- November 2017 (1)
- October 2017 (3)
- September 2017 (5)
- August 2017 (1)
- July 2017 (2)
- June 2017 (5)
- May 2017 (4)
- April 2017 (4)
- March 2017 (6)
- February 2017 (2)
- January 2017 (5)
- December 2016 (1)
- November 2016 (2)
- October 2016 (2)
- September 2016 (2)
- July 2016 (2)
- June 2016 (4)
- May 2016 (4)
- March 2016 (1)
- February 2016 (1)
- January 2016 (2)
- December 2015 (4)
- November 2015 (1)
- October 2015 (1)
- September 2015 (6)
- August 2015 (3)
- July 2015 (4)
- June 2015 (12)
- May 2015 (3)
- April 2015 (1)
- March 2015 (1)
- January 2015 (5)
- December 2014 (2)
- October 2014 (3)
- September 2014 (1)
- July 2014 (3)
- June 2014 (1)
- March 2014 (1)
- December 2013 (2)
- October 2013 (3)
- September 2013 (1)
- August 2013 (4)
- July 2013 (6)
- June 2013 (1)
- May 2013 (3)
- April 2013 (2)
- March 2013 (4)
- February 2013 (5)
- January 2013 (4)
- December 2012 (4)
- November 2012 (3)
- October 2012 (4)
- September 2012 (3)
- August 2012 (2)
- July 2012 (5)
- June 2012 (6)
- May 2012 (6)
- April 2012 (3)
- March 2012 (7)
- February 2012 (9)
- January 2012 (5)
- December 2011 (6)
- November 2011 (5)
- October 2011 (10)
- September 2011 (16)
- August 2011 (5)
- July 2011 (4)
- June 2011 (14)
- May 2011 (7)
- April 2011 (6)
- March 2011 (17)
- February 2011 (19)
- January 2011 (18)
- December 2010 (58)
- November 2010 (8)
- October 2010 (28)
- September 2010 (18)
- August 2010 (20)
- July 2010 (32)
- June 2010 (32)
- May 2010 (41)
- April 2010 (51)
- March 2010 (16)
- February 2010 (30)
- January 2010 (17)
- December 2009 (8)
- October 2009 (37)
- September 2009 (30)
- August 2009 (45)
- July 2009 (53)
- June 2009 (62)
- May 2009 (88)
- April 2009 (56)
- March 2009 (79)
- February 2009 (104)
- January 2009 (95)
- December 2008 (161)
- November 2008 (114)
- 映画談義のパラディソ (73)
- 勝手なギャラリーノ (20)
- 美術を歩こうよ (30)
- 鎌倉歴史文化研究所1 (176)
- 演劇はサクレ・クール (98)
- 音楽は楽しい (61)
- ネコとあそぼう (4)
- 日記だょん (80)
- 論評desse (21)
- スポーツしよう (55)
- 居酒屋探訪 (25)
- 鎌倉歴史文化研究所2 (7)
- 文学ディスカシォーネ (62)
- 歴史さんぽりーの (121)
- 宗教の時間でございます (20)
- 科学はだいじだよ (68)
- 哲学のラ・フォンテーヌ (41)
- マンガにメーション (10)
- はい!こちら社会部 (19)
- 国会・地方議会・自治体 (10)
- 安心・安全のために (32)
- 学習・教育・文化論 (13)
- 裁判員制度を考える (3)
- 平和問題・憲法9条 (37)
- 社会保障・医療 (8)
- 真面目なメディア論 (6)
- 日本政界への気合だ! (152)
- 世界政治を語れば (128)
- 経済・税財政論・会計学 (69)
- 雇用を守れっつーの (33)
- 芸能を正しく見る〜と (21)
- テレビーノTV (9)
- 地球環境・農業 (9)
- ポエミック・ポエム (3)
- おすすめ書籍 (1)
- 小説ブログ (3)
- 人権ドロワ・ド・ロム (5)
- チョコレート評論 (10)
- 久々の物理学 (48)
- 数学へのプロムナード (3)
- 労働力価値研究 (1)
- 駅めぐり (40)
- 健康手帳 (6)
- マイ・ディア・マルクス (12)
- 外国語習得への道 (7)
- 笑いがイチバン (8)
- 料理のピカソ (4)
- マルクス・ガール (10)
- 政治経済学再入門 (53)
- 図書館学私論 (20)
- アダルト童話 (2)
- Foreign news (4)
- どこ吹く風 (12)
- トルストイに学ぶ (4)
- マルエン全集ノート (3)
- ユーロドル日記 (22)
- 科学・技術論 (1)
- 古い法学系ノート (11)
- 実践FXの記録 (4)
- 正義・道徳 (4)
- 早朝の風 (101)
- 短歌・俳句など (1)
- 超約 韓流時代劇 (4)