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    障害者ホロコーストの罪と罰

    2016.07.26 Tuesday
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      JUGEMテーマ:学問・学校

       

       戦後最大と言われる障害者殺人事件が未明に発生しました。

       犯人とされる本人は2月に法律にもとづき措置入院し、大麻の陽性反応が出ていたとされています。

       容疑者本人と事件の詳しい究明は警察や検察の報告に待ちます。

       

       いつも、犯人の罪に罰がついて終了となりますが、こういう事件はその社会的背景とその原因、そしてその断罪については司法も法律も追いつかないのが現状です。

       

       

       ◆自分は一番偉い、だからあいつらは殺してもいいのだ・・・・・・・

       こういう意識の克服は、ドストエフスキー『罪と罰』の大テーマであり、人類に現在も課された課題といえるでしょう。「デスノート」でも同じテーマを扱っていると翻訳者教授・亀山郁夫氏は言っています。

       そのうえ個人に巣食う社会の害悪の反映は『カラマーゾフ兄弟』にも描かれているように、国家や裁判でも裁ききれないテーマなのです。

       この分野の断罪で役立つのはやはり「文学」のリアリズムと言えます。

       

       

       ◆障害者は死んだ方が世界平和に役立つ・・・・・・

       そんな考え方は戦争時代のヒトラーのものであり、唾棄すべき対象といえるでしょう。

       ところが、小学校教員免許を持っているとされる容疑者は、文部科学省の認める課程や教員実習、ことに介護施設の研修をへたはずなのです。

       「頭がおかしい」から措置入院させられた、そんな人まで社会や国家に責任はないというでしょう。

       最近の障害者施設・高齢者施設での多くの虐待・殺人事件を見ても、その遠因を多くは「弱者への差別」があると識者は指摘しています。

       利益第一主義という観点で考えると、利益を生まない者は不要な人間になります。障害者はその範疇に大方が入ります。少し雇用に努力したとしてもです。

       こういう資本主義の風潮が全体を暗雲のように覆いかぶさっているところに、今回の事件を置いて考えてみようじゃありませんか。みなさん。

       

       

       今、ふと、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ『不協和音』が聞こえたように思います。

       

       

       P.S.

         障害者について科学的にこの問題を考えましょう。

       もし、この世に障害者がいなくなったら、障害者でない人だけの世界になるのでしょうか。

       その前に、障害者ってどんな人がというと、実は重度から軽度まであり、障害を持たないといわれる人にも遺伝子的に障害因子を持っているのです。単に、目に見える「障害」として発現したのが障害者なのです。

       また、それ以外にも、先日までスポーツ万能な若者が、事故で重度の障害を負ったとしたら、どうなるのか。

       人間の全人生と生物学的観点からみると、障害者=健常者ということになるのです。

       

       もし、介護がしっかりしていて経済的にも十分保障されているならば、障害者抹殺思想は絶対生まれてこないのです。

       多くの差別と偏見にまみれた障害者を救うには、温かい目と科学的思想とお金が必要です。

       

        

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      科学はだいじだよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

      悲観主義者・平田オリザ氏へ

      2016.07.13 Wednesday
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        JUGEMテーマ:モブログ

         平田オリザ氏が参議院選挙の結果を見て、このままずるずるとダメになっていく日本を楽しむべきだ、ということを主張しています。平田オリザ氏は劇作家として、社会批評家として様々な本をものしてきました。

         

         憲法改悪の発議に必要な議席を与党とその周辺が獲得したということのみならず、日本の経済成長政策への不信を「寂しさ」をこめて語っています。

         

         しかし、これまでの大きな歴史の流れをみても、たとえ戦争に落ち込んだとしても、それを変える勢力は命脈を保ってきました。また、小選挙区制が導入されたらファシズムに流れると言われながらも、大きな民主主義の意思はむしろ表面化してきました。

         これまでの経済成長もアメリカ支配のもとでの成長であって、国民消費をパワーアップすることで生産力を上げることなしに突き進んできた結果が現在なのです。

         このような情勢の原因を正確につかまないまま、感性的に悲観するのは現在を代表する劇作家の態度とは相いれないと思います。

         落ち込んでいく日本を楽しむ、という態度は特攻隊の自己陶酔のような感覚でしかありません。

         ぜひ、科学的精神で大局をつかんでいただき、悲観主義から脱却していただくよう訴えるものです。

         

         一方で、憲法も法律も停止という「緊急事態条項」という“戒厳令”にも最大の注意を払って、有名人としての立場をフルに活用して阻止していただくよう訴えます。

         

         

         

        演劇はサクレ・クール|-|-|-|-|by ネコスキイ
         
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