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西郷どんとラ・マルセィェーズ
JUGEMテーマ:芸能
大河ドラマ「西郷どん」の最終回を見て、鹿児島城山で最期を迎える西郷吉之助と仲間の若者だちが、フランス留学経験がある新八の手風琴でフランス国家である「ラ・マルセィェーズ」を踊っているシーンが流れました。
ほんとうにそんな状況があったのかどうか、不明ではあります。
「ヒー様」こと、一橋慶喜(徳川最後の将軍)はフランスに助けを求める代償に、鹿児島割譲を要求された事実から考えると面白い逆説でもあります。演出のうまみともいえるでしょう。
民衆の革命としての「フランス革命」だったはずの革命が、新興ブルジョアの政権になり、世界最初の労働者政権であったパリ・コンミューンも敗れたあとに、日本では西南戦争だったわけですから、この歌と曲はこの最後のたたかいを盛り上げるのに大いに役立ったかもしれません。
反革命と見なされがちな西南戦争は、単なる下級武士が地位と名誉とカネを求めて立ち上がった民衆のたたかいであったともいえます。結局、ご一新とは、上流のみ救う改革になった一面もあるということです。
明治維新は、700年の武士の時代、封建時代の終焉ということで間違いないでしょう。
一農民、下級武士を救うことになったかどうかという点は深めるべきでしょう。
Allons enfants de la Patrie,
Le jour de gloire est arrivé !
Contre nous de la tyrannie,
L'étendard sanglant est levé,
L'étendard sanglant est levé,
Entendez-vous dans les campagnes
Mugir ces féroces soldats ?
Ils viennent jusque dans vos bras
Égorger vos fils, vos compagnes !
行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは汝らの元に来て
汝らの子と妻の 喉を搔き切る!
Aux armes, citoyens,
Formez vos bataillons,
Marchons, marchons !
Qu'un sang impur
Abreuve nos sillons !
武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで!
チコちゃん言葉の両刃
評価:
CHICO 徳間書店 ¥ 1,404 (2018-12-18) |
JUGEMテーマ:芸能
NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組は、土曜日の朝の連ドラが終わった後にいきなり来ます。
CMがないからこんな風に始まります。NHKの特徴の一つでもあります。
多くの世代に受け入れられた面白い番組で、「5歳の」チコちゃんがゲストに子どもの視点で質問して答えられなくなったら「ぼーっと、生きてんじゃねぇーよ」と毒づくところが面白いのです。
多くの子どもはまさに「科学者」の視点で、常識を見るわけですから、なぜ、なにという質問をするのは当然の成長過程なのです。
当たり前と思っていたことを、あえて何故なのかを考えることはせずに生きているのが大人でもあるのです。それが良いことでもあるのです。すべてに「何故か」と引っかかっていたらおちおち歩けなくなりますからね。
それを前提に、子供らしさの探求心と残酷さで、毒舌をはくという設定は、「常識を疑え」という発展思想からは歓迎されるべき態度でしょう。
これは、権威を疑うということにつながって、社会を変革する力ともなるので賛成です。
しかし、一方で、この言葉を権力者が使ったとしたら、真逆の弾圧になるという両刃をもっているのです。
この点で、この番組の森永のおまけ「キョロちゃん」みたいなカラスが視聴者投稿で紹介していたことに、ぎょっととました。
それは、校長先生が成績の悪い生徒たちに壇上から「ぼーっと、生きてんじゃねぇーよ」と言って、生徒はドン引きだったという事実です。
成績が悪いのは、ボーっと生きているからではなく、ちゃんと教え、学ぶ態度を引き出していない学校や社会があることを無視しているからです。
この毒舌は、被支配者が使う言葉なのです。
支配する側が使うと悪いのは、もし、三権の長が答弁や判決で使ったらどんなことになるかを考えればわかるでしょう。
このことは、「チコちゃんたる木村祐一氏のみごとな才覚と対応の深さとは関係はないのですが。
流行語のトップテンに入ったようで、紅白出場当選したようです。よかった、よかった。
デモで最賃上がる国
評価:
三浦由紀江 ダイヤモンド社 ¥ 1,512 (2013-04-19) |
JUGEMテーマ:ニュース
フランス・パリの凱旋門はナポレオンのために作られました。
ヒトラーはフランスを占領したときこの門を行進しました。
今度は、「黄色いベスト」の労働者がデモンストレーションしました。
フランス革命以後、典型的な階級闘争の場所としてパリは語られ、世界に知られています。
「一部暴徒化」は当局の労働者分断の秘密作戦と考えた方がよいと考えます。
圧倒的多数は燃料税などの急激な上昇やそれに関連した物価の上昇に賃金が追い付いていないことに怒りを感じ、「団結」の印に黄色いベストを着てデモを行いました。
しかも、冷静な労働者は政治家や大統領との話し合いを望んでいたのです。
この大運動を受けて、マクロン大統領は、最低賃金の引き上げを宣言しました!!!
日本にはこんな素早い動きはありません。
日本の消費税分8%に相当するような金額を最低賃金に上乗せするのですから、太っ腹です。
しかも、日本のような「審議会」経由の最賃上昇ではなく、デモ一発で最賃を上げる強硬は素晴らしいという言うべきか。
強制執行というべきか。
いずれにせよ、事態の解決には「街に繰り出せ」という国民性どおり実行し、国民性を反映させました!!
万歳
時給が低いと言われている日本はどうする?
ちなみに、最低賃金(時給)を今日の為替レートで計算すると、国によってさまざまな条件の違いがありますが、
アメリカ 1243円 (カリフォルニア州)、847円(ニューメキシコ)
フランス 1264円
ドイツ 1196円
イギリス 1157円
韓国 840円
そして、日本は、ダららららららララ・・(ドラムロールのつもり) ドン!!
日本 874円 (平成30年10月、全国加重平均)
これは立命館大学の大野威教授のご研究を参照しました。
これらの時給をさらに購買力平価で考察することが必要ですね。
p.s.
それから、「最低賃金制度」の趣旨は、それを下回ってはならい賃金で、それを下回って労働者を雇用した場合、使用者は罪になるということです。と、同時に最賃であることは最低条件としていつまでもそこに留まらないということも、法の趣旨にはあるのです。その趣旨を欠落させている経営者も多く、国や審議会が最賃を上げるまで待っている悪辣な経営者もいるし、早出や休み時間削りを強要し実質最低賃金を下回る働かせ方をしている会社もあります。
p.s.2
フランスの歴史学者トッド氏は、フランスのデモを「フランスしかできない」とテレビで強調しています。
p.s.3
この最低賃金については2019年発行の「jcpマガジン」が詳しいと思います。
資本主義の刑罰
JUGEMテーマ:学問・学校
以前、パシュカーニスというロシア法学の著作を読んだことがあります。
資本主義的所有論に基づく家族、私有財産論を論じていたと記憶ましす。
たしかに、平たく言って、ゴーン氏のように金持ちになったのは搾取の結果に過ぎないということを主張していたように思います。
敷衍すれば、美術館も豪邸も宝石も搾取の賜物なのです。
ここから出てくる考えは、中国の文化大革命と同じになります。
はては、マオイズムの極限化であるカンボジアの「クメール・ルージュ」になりましょう。
資本主義とその前史すべては「搾取」という原罪を抱えていることになり、それを清算しないと次の時代に移れないという矛盾を抱えることになります。
しかし、文化大革命にしろ、カンボジアの大虐殺にしろ、破壊の限りをつくしただけで、人間性や命さえも無にしてきたことは歴史的事実です。ユン・チャンの「ワイルド・スワン」や映画「キリング・フィールド」を見てもその惨たらしさはよくわかります。
資本主義による蓄積行為そのものを「罪」にすると破壊につながるのです。
海外では、ゴーン氏の金商法違反による拘留はひどすぎる、社会主義の中国みたいだという意見が散見されます。
それは、資本蓄積「罪」のような資本主義否定の考えから来ている意識なのです。
本来の社会主義は「否定」ではなく「包含」であり、いわば資本主義の発展解消です。
物理学でいえば、アインシュタインの運動方程式(社会主義)がニュートンの運動方程式(資本主義)を含むようなものなのです。
ですから、ゴーン氏の拘留についての「ひどい」という意見は、日本の和洋折衷的な法制度の賜物からくる様式に、「社会主義」についての偏見がからんでできた世論というべきでしょう。
蓄積分配だけから考えないで、生産力の拡大と貧困の除去から「社会主義」の意味を考え、ゴーン氏がどういう罪を犯したかを知るべきでしょう。
ちなみに、ゴーン氏は年収10億程度でしたが、ソフトバンクの外人取締役は年収100億だということも考慮すべきです。
- 西郷どんとラ・マルセィェーズ (12/17)
- チコちゃん言葉の両刃 (12/17)
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- 資本主義の刑罰 (12/10)
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