ブルータスの仏像特集

2009.04.01 Wednesday
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    評価:
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    マガジンハウス
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    (2009-04-01)
    コメント:これこれ。こういうのが欲しかった。上野の阿修羅展に向けてのキャンペーンの一環。でも、この不思議な塑像に人間の想像力とそれを超えたい願望を見ることができます。有難い若者です。
    Amazonおすすめ度:

    200904011526000.jpg
    雑誌のブルータスが、仏像特集をしています。仏像は建築とあわせて日本美術の歴史を語ります。朝鮮渡来の仏師・鞍作止利から、運慶、快慶などをへて、仏師は流派を継承していきました。現在、鎌倉には、後藤系と三橋系が残っているそうです。その技術は建長寺のシュミ檀彫刻から、廃仏キ釈をへて鎌倉彫りに変化してます。

    春から、興福寺の阿修羅が国立博物館に展示されますが、行きたいですね。
    仏像には癒しがあります。私は、鎌倉・建長寺前にある小さな円応寺の初江大王という仏像が好きです。保存のため今は、鶴岡八幡宮内の鎌倉国宝館に展示され、何回も見ました!
    素敵なお姿と私の感性でアクリル画を描きましたので、欲しい方はご連絡ください(写真の絵はまだ未完成、でも完成の意味がよくわかりません)。
    ブルータスでは、阿修羅を含め、仏の階級の説明や現在の仏像の説明もあり楽しいです。Q&A形式のポップな解説も超面白いのです。1993年完成の牛久大仏は120メートルもあるとか、仏像と言っても平清盛像はスターウォーズのダースベーダー的だという今風の言い方に工夫があります。
    できれば大船観音や覚園寺、円応寺も入れれば首都圏では売れると思いました。
    美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

    パフォーマンス・アート

    2009.03.30 Monday
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      評価:
      増山 麗奈
      社会批評社
      ¥ 1,890
      (2006-06-14)
      コメント:刺激的な体験と過激性があり、人気の作家です。
      完璧なまでのアダルトチルドレン
      気合いの入る本
      頑張れ桃色ゲリラ

      200903291440000.jpg
      心の貧困をなくすためのアートにによるパフォーマンスです!
      国立新美術館でやっていました。
      こんなところで、いいのかなって感じでしたが、頑張っていましたね。
      美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

      イラク・ボディ・カウント

      2009.03.27 Friday
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         古澤潤という画家の展覧会です。市ヶ谷の山脇ギャラリーで展示されています。山脇美術専門学校のギャラリーなんでしょうか。入場無料です。
         私の感覚では、市ヶ谷といえば自衛隊、自衛隊といえば市ヶ谷なんです。ここで、このお膝元で、なんと、イラク戦争に抗議する絵画を展示している勇気に感謝します。これこそ美術家の面目躍如たる活躍です。
         その名も「82,199死者の譜 イラク・ボディ・カウント」です。
         アラビア数字で表記されたイラク市民の死者の数を人型---アラビア人風の人型に置き換えて記録、表現されています。
         古澤氏は、この作業を2005年以来4年間続けてこられました。
         少し楔形(くさびがた)文字のようにも見えますが、よく見るとアラビア人が横たわっているのです。そして、それはみんなイラク戦争で殺害されたイラク人なのです。
         私には、染色体の配列にも見えます。子どもに見えるもの、大人、女性に見えるもの。人によって様々な見え方になっていいと考えます。
         いずれにせよ、モノトーンのなかに、苛烈な戦禍と人々のうめきが、ずんと聞こえるのです。
         しかも、自衛隊の本省の近くですから、痛烈な日本批判、アメリカ批判ですよ、これは。
         そして、すばらしい!!
         それに比して、オバマ氏は、アフガニスタンにまだ派兵するのですか。う〜ん、やめた方が、せっかく黒人大統領として当選した地位を失いかねません。


        美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

        ルーブル美術館展in国立新美術館

        2009.03.26 Thursday
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           上野の国立西洋美術館の「ルーブル美術館展」は、すでにお知らせしましたが、今回のは、昨日から始まった、国立新美術館での「ルーブル美術館展」です。
           上野では、近代の絵画、17世紀の絵画を中心に収集された絵画が中心でしたが、六本木の国立新美術館では、「美の宮殿の子どもたち」と題したテーマを絞った展示でした。
           紀元前から近代まで、子どもをどう描いたかという普遍性を中心にしています。
           今、流行の声の「執事」役を務めるのは、おヒョイさんこと藤村俊二。ナレーションは、テレビ朝日アナウンサーの川瀬眞由美さん。レシーバーは、追加で500円必要です。なんとか、入場料金に含むことはできないのかと考えるこのごろです。
           さて、内容はというと、陶片(オストラコン)に描かれた乳児や、エジプトの少女ミイラ、ルーベンスのデッサンや、キリスト教美術、ルイ14世のタペストリーなどです。西洋は、上流階級にかぎってだと考えますが、美術が日常に入り込んでいたように感じます。その上で、子どもが一人の人格として扱われているのが早かったのです。子どもの自立を願ってのことでしょう。また、男の子偏重で、男尊女卑の風潮も散見されました。上流階級は、学校に入る年まで、男の子を女の子の衣装で生活させていたというのは、なんとも不思議です。おもちゃなんかも展示されあり、ルーブルの奥深さを垣間見ました。
           私が感動したのは、やはり、ルーベンスの少女のデッサンで、微笑の瞬間のとらえかたに尋常ならない力を感じましたね。

          美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

          金光栄という画家

          2009.03.12 Thursday
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            六本木ヒルズの52階の森美術館に行きました!抽象画を描いている韓国のクリエイターの作品展です。描いていると言っても、展示されている作品は、韓国特有の紙を色々な色に染めたものを、三角形の大小のパーツに巻き付け、一万パーツ程度を大画面に張り付けるのです。下書きは墨で行い、自由に思い描き、その幾何学的な模様に、大小のパーツをモザイクのように張り付けていきます。出来上がった画面は、染められた個々のパーツのグラデーションになったり、鋭い断層になったり小気味よいのです。立体もあり、単純な作業の積み重ねが偉大な芸術になる可能性が感じられました。二重螺旋が芸術なのに、全体つまり人間として芸術でない人がいるのは、量から質へのマジックでしょうか。この展覧会の実行委員会委員長が、竹中平蔵氏だったことに違和感を感じました。しかし、韓国政府の諮問委員に任命されている竹中氏は、日本ではアメリカ式新自由主義を推進し、今では総すかんを食ってます。かつての兄貴分だった中谷巌氏は自分の推進した新自由主義経済を放棄し、
            懺悔まで行っています。そういう、竹中氏が、展覧会の実行委員長を勤める意味は何でしょうか。
            美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

            ルーブル美術館展を観る

            2009.03.11 Wednesday
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              200903101643000.jpg
              上野の国立西洋美術館で開催されてます。17世紀の美術を中心としているため、日本人の好きな印象派は一つとしてありません。にもかかわらず、平日昼間から満員盛況でした。この展覧会は、国立西洋美術館の開館50周年記念として開催されてます。コルビジュエ設計になるので文化庁からユネスコへ世界遺産として推薦されてもいます。展覧されている絵画は、大航海時代を反映した王族とその反映を支えた下層の人々の対比、それらの精神的支柱としてのキリスト教教義への忠誠を描いています。その光と陰のなかで、逞しく暮らす農民も絵画の対象になって行く歴史的必然を見ました!写真のように対象を活写している絵画全体から、その意味を読み取ることが鑑賞の技術です。この時代は写真と絵画が一体になっているため、それを分離して考えると面白いです。たとえば、トポロジー概念で観ると、ラ・トゥールの「大工ヨセフ」もドーナツ形状に還元されてしまい、他方、子どものイエスも小さなドーナツになります。双方に愛と尊敬が内在しているという壮大な宇宙に見えて来ます。大きな絵画作成年表が、社会史とともに比較対照できるように工夫されていて、従来の宝物陳列的な展覧会とは一線を画します。西洋美術館の面目躍如ですね。さすが、とはこういう時にいう言葉でしょう。
              美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

              シェイクスピアの生前の肖像画

              2009.03.10 Tuesday
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                シェイクスピアの生前の肖像画がイギリスで発見されまました。若々しい肖像です。シェイクスピアは、1564年に生まれ1616年に没しましたが、日本では、まだ織田信長、豊臣秀吉から徳川家康の時代に移り変わるときです。イギリスは、スペインの無敵艦隊を打ち破り、世界制覇に向けてヘンリー8世からエリザベス朝に移るときですね。なにか、そんな息吹を感じる絵です。シェイクスピアのパトロンだった貴族が、この肖像画を数世紀に渡って保存していたようです。こういう絵画にも社会情勢が色濃く反映しているのがおもしろいです。生前の資料が少ないシェイクスピアですが、存在は間違いなく、たとえ墓を暴こうとした女性がいたとしても、鋭く人間を描いた功績と、世界に及ぼした文化的影響は、計り知れない金額になるでしょう。文化の経済的波及効果などと小さいことを考えるより、平和・平等を考えるほうが、人類にとって幸せであることを4世紀に渡って証明しました。

                美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

                ピカソ、クレーなど展示

                2009.02.09 Monday
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                  これは、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の美術館が改修のため日本に展示されたものですね。渋谷文化村です。クレーは教鞭をとっていたのにナチスに追われてスイスに亡命を余儀なくされました。戦後、ドイツ政府が名誉回復するためにクレー作品を買い取ったことが、この美術館の始まりです。その後、現代の作家やアメリカ作品を収集しました。学芸員の説明ではピカソの2作品が焦点になると述べてましたが、いやいやそうでもなく、クレー、カンディンスキー、マグリットなども目を引きましたよ!ピカソの二人の裸婦はネオクラッシックですが、重厚な女性の存在感は、精子が不要になりそうな時代に生きる裸像土偶のようです。ベルギーのマグリットの作品を今日ほどまとめて観たことはありません。なかなか良い作品群でした。今年末に、新しいノルトライン・ヴェストファーレン美術館が新装オープンするそうです。
                  美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

                  平山郁夫展の叫び

                  2009.02.09 Monday
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                    日本橋三越で彼の展覧会が開催されてます。パリでの展覧会が帰国したもの。最新の「フォロ・ロマーノ」等もあり、文化の伝播がよくわかる展示でした。その伝播の行き着いた先が日本で京の都だったと考えて「平成の洛中洛外図屏風」も展示されてます。広島での被爆経験もある画家は、アフガニスタンの仏像破壊などに悲嘆し平和のために描いてきました。それが現代の建築物をマゼコゼにした洛中洛外図なのかが分かりません。かなり飛躍してはいないかと思いました。平安京は藤原京、平城京のあとに出来ています。まだ、京都は条理制がキチンと残り、その後の歴史的建築物も保存された世界遺産ではあります。以前、国立近代美術館で観た方がよかったように思いました。それは平山郁夫氏の全貌が解ったからです。ヒロシマの被爆の瞬間を絵にしたものもあり、絵画の原点である平和を意識しながら、シルクロードシリーズをみると胸を打つからです。絵画技法や題材だけでは、何故描いたかという基本的疑問に応えられません。その疑問に大画家は近代美術館では応えてました!
                    今回は一個一個の絵は素晴らしいけれども作者の作画意図を十分には伝えてませんでしょうね。
                    美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ

                    チャロー、インディア

                    2009.01.28 Wednesday
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                      これは、おいでませ山口へ、みたいな標語です。いらっしゃい、インドへでしょうか。六本木ヒルズの森美術館で開催されているインド現代美術展です。森美術館5周年を記念したもので、アジアの現代美術の展示はこの森美術館のミッションの一つであるそうです。52階の入口入ると、神の化身とされる実物大の象のオブジェが倒れかかったようにセットしてあり、いきなりWelcomeインド!!ってな雰囲気に包まれます。この精巧に造られた象の表皮にはよく観察すると無数の精子が描かれ、ところどころ渦巻いてます。精子の総攻撃に巨像が倒されたことが分かります。インドの爆発的な人口増加が経済を巻き込み神格化された象、つまり世界を圧倒しているのです。このオブジェの横の壁には、壁画のようなスクリーンが映像を流して、世界歴史と世界をインドを通して描いてます。マハラジャの征討や世界観、ヒトラーや原爆などが走馬灯のように流れ現代に繋がります。それで、ここから先がインド大陸なんだと気付いてしまいます。あとは現代インドの環境や生活、
                      溢れるモノと無秩序モードの嘆きと批判です。政治家の演説でさえ美しいメモリーとしてアートに含んでしまうインドアートの寛容さまで知らされます。あっという間に激しい発展を見て急に頭痛に襲われます。久々、スゴいと言える美術展でした。息抜きに六本木ヒルズデッキで頭を冷やしたのです。とかなんとかね。
                      美術を歩こうよ|-|-|-|-|by ネコスキイ
                       
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