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ユーロドル日記2 BRICsの支援
2011.09.14 Wednesday
評価:
浜 矩子 フォレスト出版 ¥ 1,470 (2010-03-18) |
JUGEMテーマ:日記・一般
今日の昼のニュースで、ブラジル当局者の話として、「BRICSは欧州連合(EU)支援策を共同提案する可能性がある」と伝えられています。
日本の昼12時はブラジルの夜12時です。
夜中までユーロを心配して対策を練っているような異常事態なのですね。
この話が本当ならば、急成長するBRICsが共同してユーロ危機に対処するのは頼もしい限りです。昨日も、中国がイタリア国債を買う!!という話がまことしやかに伝わりましたが、個別行動ではなく共同対処も良い方策です。
にもかかわらず、ユーロは昼12時の段階から、時間足では下降トレンドに入っています。また、時間外のダウ先物が100ドル超の安値で推移しています。
今日のある地方紙記事のように、ユーロはまさしく「第2のリーマン・ショック」になります。
と、脅かすと売りに転ずることになります。
21時にはイタリア議会でベルルスコーニ大統領の緊縮財政に対する承認が行われる可能性も高く、21時30分にはアメリカ小売売上高の発表があり、重要指標が目白押し。
その上、独仏のギリシャ債務共同声明でスクラムを組めば、BRICsの保障付きで9月12日の1.3497より下の下値を探ることはないと考えています。
ただし、それまでは下がるということありうるのです。
すると待機主義でウサギが株に当たって死ぬのを待つばかり。
昼の時点で、時間足のボリンジャーバンドのボトム1.3600を勢いよく下回ってくれば、遅行線もローソク足を下回り、下降に勢いがつきます。
たとえ、RSIが30を割っても、さらなる階段を下るでしょう。
そうなればRSIが10くらいになっても反動で30くらいに戻った段階で一気に下降する展開を想定しています。
昨日からのトレンドラインからすると1.3600を下回ることはあまりないかもしれませんが、MACDもデッドクロスを描いているし、この緊急事態では可能性を排除できません。
ユーロドル日記1 ギリシャ・デフォルト
2011.09.13 Tuesday
フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が、ギリシャ債務対策についての共同声明を行うとの報道が出ると、一気にユーロが50ポイント上がりました。
その後、その声明が今日ではないという報道がなされると、一気に下がるという事態です。
さらに、ギリシャのパパンドレウ大統領が、独仏と電話会談するとの報道が入るとまた急上昇するという為替状態です。
首脳発言で神経質になっているのがわかります。
そのあおりで、米国株価指数先物が乱高下すると一層輪をかけて、ユーロドルが乱高下するのです。
テクニカル分析でMACDがゴールデンクロスになると、“教科書”では「買い」になるのに、正反対に動いたり、RSIが30以下になっているのにどんどん下げ続けるという逆行は、特に、ユーロ圏の始まる前からアメリカ圏の始まるまでは、最近よく見かけます。
昨日までは、ユーロは下げ基調だったのですが、ギリシャ・デフォルトを前にして、若干上げてきています。
これは、ユーロ圏各国首脳が様々な政治手法や、ECB議長や理事の発言をとおして、なんとか持ちこたえようとする努力の結果ではあります。
しかし、相当売り圧力は強く、インターバンクの情報でも、売りポイントを1.3700程度にきめて待機しているのです。
日本はギリシャ債務を多く抱えていないけれども、デフォルトに陥れば外部環境からの多大な信用収縮で、間接的な影響が出るのは必至です。
今日の野田総理の所信表明演説はドル円には影響はでませんでしたが、いつでも介入するぞという姿勢です。復興について、再生エネルギーについて、消費税増税について、日本国のかじ取りは前途多難です。そして、国民はかなり政府に対してナーバスになっています。
ドル円には影響しないけれども、国民には政治災害を及ぼす危険がありますから、注意せねばなりません。
日本時間22時30分はニューヨーク株式市場が開く時間です。この時間の数分後には、いつもユーロドルは乱高下します。今日もそのとおり、急激に1.3660から1.3695にまで急騰し、また同様に下げてきました。ダウ平均は24ドル安なのに、これは教科書で習う“法則”とは正反対なのです。
だったら、異常事態では正反対を最初から狙うという手もあります。
その「異常事態」というのは今の瞬間だという認識を、どうやって持つのかが重要です。
流れてくるニュースは数分遅れなので、実は「ニュース」=「新しい」という意味を果たしていません。
FXの世界は、ニュースを見たら反対に行動しているのです。
たとえば、
デ・ヤーへルオランダ財務相「ギリシャに関して全てのシナリオを準備している」という良いニュースが流れた22時34分には、すでに1.3695の高値を付けてしまって、その次の瞬間には下落し、5分の間に20ポイント下げるのです。
つまり、好材料を元に買いを入れると一気に20ポイント損することになってしまいます。
「分足」ならば、22時17分のMACDのゴールデンクロスで買いを入れる、または、22時32分の急上昇で成り行き注文を入れるならば、利益を確保できます。
が、22時34分では大損を食らうことになるのです。
この2分の違いをどうするか。
委託保証金を十分あることを確認して、ユーロ時間、アメリカ時間の前に待機することですね。
はっきり言って、政治や金融の状況は急激に変わりますから、上げるか下げるかはわからないからです。しかも、ユーロドルは世界で一番売買が多く、リスク要因も1国に限られないからです。
昨日のフランス原子力発電所事故なんかも、急激な下落をもたらし、放射能事故でないと発表されると急上昇するからです。 それまで順調に上げ基調がつづいていたのにです。
そんなこんなで、付き合いがかなりしんどいユーロドルです。
やっぱり、「日足」の自動売買がいいのかな。ドローダウンに耐えられるかどうかです。
今後の注意情報
1.中国がイタリア国債を買うかどうか
2.独仏のギリシャ債務についての共同声明の内容
3.アメリカFOMCの量的緩和政策
- ユーロドル日記2 BRICsの支援 (09/14)
- ユーロドル日記1 ギリシャ・デフォルト (09/13)
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